日米の女子ゴルフ賞金額を比較
全英女子オープンの優勝賞金は20年で5倍に
渋野日向子が2019年に優勝した「AIG全英女子オープン」の優勝賞金は67万5000ドルだったが、今年は142万5000ドル(約2億円)と2倍に増額されている。2005年は28万ドルと20年間では5倍に成長している。ゴルフ担当記者が言う。
「今年はLPGAが75周年の節目ということで、賞金総額がツアー史上最高額の1億3100万ドル(約185億円)で開催されいる。国内ツアー(44億円)の4.2倍の規模。昨季まで米女子ツアー主戦場として戦っていた8人に加え、国内ツアーのメルセデスランキングトップ5のうち4選手を含む5人が新たに戦いの場に選び、史上最多の13選手の日本人選手が参戦しているのも不思議な話ではありません」
日本人女子による米女子ゴルフツアーのメジャー優勝は史上5人目となる。日本人が唯一未勝利だった「シェブロン選手権」を西郷が勝ったことで、メジャー全5試合を日本人が制したことになる。実力面では、もはや日米の格差はなくなったと言っていいだろう。
今年の「全米女子オープン日本予選」では、林菜乃子はじめ上位5人が本戦に出場する。米女子ゴルフ下部ツアーでは、原英莉花が来季のレギュラーツアー昇格を目指して奮闘中だ。昨年は山下美夢有や岩井ツインズ(明愛、千怜)らが挑戦キップを手にした秋の最終予選に、今年も多くのトッププロが挑戦することになるだろう。米女子ツアーへの流出はこの先も避けられそうにない。