*17:07JST 東京為替:ドル・円は伸び悩み、夕方に142円台へ失速
3日の東京市場でドル・円は伸び悩み。前日海外市場のドル売りが続き、朝方に142円37銭まで値を下げた。その後は割安感から買戻しが強まり、正午過ぎに143円27銭まで切り返した。ただ、トランプ政権の政策運営が警戒され、再び142円台に失速した。
・ユーロ・円は163円71銭から162円95銭まで下落。
・ユーロ・ドルは1.1464ドルから1.1408ドルまで値を下げた。
・日経平均株価:始値37,598.31円、高値37,729.45円、安値37,446.81円、終値37,446.81円(前日比23.86円安)
・17時時点:ドル・円142円80-90銭、ユーロ・円163円00-10銭
【要人発言】
・経済協力開発機構(OECD)
「2025年の世界成長率予想は2.9%(前回3.1%)、26年は2.9%(同3.0%)」
「2025年の米成長率予想は1.6%(同2.2%)、26年は1.5%(同1.6%)」
「2025年の中国成長率予想は4.7%(同4.8%)、26年は4.3%(同4.4%)
・豪準備銀行・議事要旨(5月19日-20日開催分)
「前回会合以降の世界経済の動向は金利引き下げの必要性を強固なものにした」
「もはやこれほど引き締める必要はないという点で一致」
「下振れリスクへの対応としても金利の引き下げが適切であると判断」
「今後は入手可能なデータとリスク評価の進展に基づいて行われることを確認」
「今回の会合で50bpの引き下げを行うのに十分であるとは考えられない」
「金融政策を拡張的スタンスに移行する時期ではないと判断」
・植田日銀総裁
「景気は一部に弱めの動き見られるが、緩やかに回復」
「先行きは各国通商政策などの影響受けて成長は鈍化する」
「賃金上昇の転嫁やコメなど食料品価格上昇で物価は3%半ば」
「金融・為替市場や日本経済・物価への影響を十分注視」
「現在の実質金利は極めて低水準にある」
「利上げを決め打ちしているつもりない」
「為替レートを特定の水準に誘導する政策はしていない」
「為替相場はファンダメンタルズ反映し、安定推移が重要」
・中村康治・日銀理事
「企業の積極的な賃金・価格設定がさらに広がり、予想物価上昇率は緩やかに上昇」
【経済指標】
・日・5月マネタリーベース:前年比-3.4%(4月:-4.8%)
・豪・1-3月期経常収支:-147億豪ドル(予想:-120億豪ドル、前期:-125億豪ドル→-163億豪ドル)
・中・5月財新製造業PMI:48.3(予想:50.6、4月:50.4)
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