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【注目トピックス 日本株】ヒガシHD Research Memo(1):2026年3月期も増収増益・過去最高予想、東証プライム市場を目指す

*11:01JST ヒガシHD Research Memo(1):2026年3月期も増収増益・過去最高予想、東証プライム市場を目指す
■要約

ヒガシホールディングス<9029>(旧 (株)ヒガシトゥエンティワン)は、2025年4月1日付で会社分割により持株会社へ移行したことに伴い商号変更を行っている。発祥の地である関西での事業規模拡大、首都圏ビジネスの拡大とともに、M&Aも活用しながら成長領域の物流サービスへ積極展開するユニークな総合物流企業グループである。

1. 顧客ニーズに対応した物流設計力や大手優良企業を中心とする顧客基盤が特徴・強み
同社は、個々の顧客ニーズに対応した物流設計力を強みとして、運送事業や倉庫事業を中心に様々な物流サービスを提供している。発祥の地である関西圏では知名度・市場シェアともに高く、幅広い分野の大手優良企業を中心とする顧客基盤を構築していることも特徴だ。事業領域別区分は、オフィス移転などのオフィスサービス事業、3PL事業、IT機器キッティングなどのITサービス事業、ビル館内物流などのビルデリバリー事業、介護支援事業者向け福祉用具レンタルなどの介護サービス事業及び一般物流事業(3PL事業領域を除く輸配送等関連業務)である。直近では3PL事業が大幅に拡大しているほか、その他の事業も順調に拡大している。

2. 2025年3月期は計画を上回る大幅増収増益で着地
2025年3月期の連結業績は売上高が前期比18.4%増の48,126百万円、営業利益が同25.1%増の2,739百万円、経常利益が同27.1%増の2,935百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同19.9%増の1,805百万円だった。計画を上回る大幅増収増益、過去最高業績で着地した。売上面は全事業とも順調に拡大した。前期に開設した大型3PLセンターが本格稼働したほか、当期開設した大型3PLセンターも寄与して、特にアマゾンジャパン(同)向けや関西電力<9503>グループ向けの取引が拡大した。利益面は大型3PLセンター開設に伴う初期費用、M&A関連費用などを増収効果で吸収した。

3. 2026年3月期も増収増益・過去最高予想
2026年3月期の連結業績予想は売上高が前期比6.0%増の51,000百万円、営業利益が同7.9%増の2,956百万円、経常利益が同5.6%増の3,100百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.8%増の2,000百万円である。「中期経営計画2028」の初年度として積極的な業容拡大戦略を推進し、増収増益・過去最高を予想している。売上面は2024年8月に開設した川西ロジスティクスセンター(以下、LC)や2025年2月に開設した小牧LCが本格稼働するほか、大手EC向け配送業務の拡大なども寄与する見込みだ。利益面は、引き続き成長投資により車両・設備・人材に係る費用が増加するが、増収効果に加え、大型3PLセンターの物流効率向上等への取り組みを通じた収益力向上などによる増益を見込んでいる。

4. 「中期経営計画2028」はプライム市場昇格へ向けたファンダメンタルズを完成させる3年
2025年5月に策定した新中期経営計画「中期経営計画2028」(2026年3月期~2028年3月期)は「プライム市場昇格へ向けたファンダメンタルズを完成させる3年」と位置付け、プライム市場昇格という新たなステージを目指す姿勢を明確に示した。持株会社体制に移行してグループガバナンスを強化するほか、M&Aも活用した事業成長の加速、資本効率向上などにより企業価値の向上を図る。主たる経営目標値には2028年3月期売上高550億円、経常利益35億円、1株当たり配当金57.0円、ROE8.0%以上、配当性向30.0%以上、従業員数1,800名を掲げた。

5. 成長が加速する可能性に注目
同社は「中期経営計画2026」の最終年度目標を1期前倒しで超過達成するなど、長期ビジョンに基づく業容拡大戦略の成果が顕著に表れている。さらに「中期経営計画2028」ではプライム市場への昇格を目指して、事業規模の拡大、高収益性の達成、企業価値の向上に取り組む方針を明確に打ち出しており、中長期的に成長が加速する可能性に注目したい。

■Key Points
・成長領域の物流サービスへ積極展開するユニークな総合物流企業
・2025年3月期は計画を上回る大幅増収増益で着地
・2026年3月期も増収増益・過去最高予想
・「中期経営計画2026」の最終目標値を1期前倒しで超過達成
・「中期経営計画2028」はプライム市場昇格へ向けたファンダメンタルズを完成させる3年

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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