*16:03JST RIZAP-G Research Memo(3):ヘルスケア・美容事業と構造改革で奏功するライフスタイル事業を展開
■事業概要
RIZAPグループ<2928>の事業セグメントはヘルスケア・美容事業、ライフスタイル事業、インベストメント事業の3つである。ヘルスケア・美容事業は、運動初心者向けコンビニジム「chocoZAP」及びパーソナルトレーニングジム「RIZAP」などのRIZAP関連事業の運営、体型補正用下着、美容関連用品・化粧品・健康食品等の販売等が含まれる。創業以来の中核事業であり、全社売上高の41.8%(2025年3月期)、全社営業利益の17.4%(同)を構成する。2025年3月期は、品質改善向上等の投資を強化したため収益が抑制されたが、潜在的には収益性が最も高い事業セグメントである。進行中の2026年3月期は、利益貢献をより大きくすべく、事業効率化や新たな出店モデルを開始するなど収益性向上を追求する。ライフスタイル事業は、エンターテインメント商品等の小売及びリユース事業の店舗運営、インテリア雑貨、アパレル及びアパレル雑貨の企画・開発・製造・販売、スポーツ用品の販売等を手掛けている。全社売上収益の44.5%(同)と同社最大規模であり、取り組んできた構造改革が奏功し、全社営業利益の60.6%(同)を占めるまで収益性が改善した。インベストメント事業は、グループ会社間でのシナジーを支える機能会社群として安定的な収益創出を目指すセグメントと位置付けており、フィットネスやアパレル、宝飾品・和装小物・婦人用品の卸売販売及び意匠撚糸の製造・販売等を行っている。全社売上収益の13.7%(同)、全社営業利益の22.0%(同)と、収益は相対的に高く安定している。2025年3月期はこれまでの先行投資の成果が現れ、ヘルスケア・美容事業も含めたすべてのセグメントで黒字となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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