*17:42JST いちご---いちごグループのコリニアが横須賀市と業務目的に応じた文書整備と検索最適化に着目したRAG高度化を実証
いちご<2337>は、子会社であるコリニアが神奈川県横須賀市と共同で実施した、庁内問合せ業務におけるRAG(Retrieval Augmented Generation)高度化実証実験において、生成AIの回答精度が飛躍的に向上し、本格的な業務活用に向けた重要な成果を得たと23日に発表した。
実証では、検索アルゴリズムの質だけでなく、参照文書の質が精度向上に決定的に重要であることを確認。コリニアは、検索アルゴリズムの最適化技術と、業務内容を踏まえた参照文書整備のノウハウを両立し、文書をAIが理解しやすい意味単位で再構成することでノイズを抑え、高精度な検索を実現した。
特に、契約締結業務における多くのマニュアルや規則を対象に、現場業務に即したRAG設計・AI開発を行った結果、複雑な問い合わせの大半に対して、実務でそのまま活用可能な水準の回答生成が可能となった。
これにより、コリニアはRAGが特定業務における高度な知識を要する問い合わせにも対応可能であることを実証。一方で、文書整備にかかる手間が課題であることも明らかになり、今後は文書整備の負担軽減手法の体系化や構造可視化を起点とした整備支援ツールの共同開発を横須賀市と進め、より多くの現場で再現可能な仕組みへと発展させる予定である。
<NH>