*08:42JST AI関連に対する物色意欲は強そう
25日の日本株市場は、急騰による過熱感が警戒されるなか、やや利食い優勢の相場展開になりそうだ。24日の米国市場はNYダウが316ドル安、ナスダックは37ポイント高だった。IBMなど主要企業の決算が嫌気され、NYダウを押し下げる形になった。
一方で、エヌビディアなど半導体株が買われ、ナスダックは連日で最高値を更新している。シカゴ日経225先物は大阪比265円安の41605円。円相場は1ドル=147円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや利食い先行で始まることになりそうだ。
日経平均株価は前日の上昇で一時42000円台を回復しており、昨年7月につけた最高値に迫るなかで先高期待が高まる一方、急ピッチの上昇で短期的には過熱感が警戒されやすく、利益確定の売りが入りやすいだろう。
ただし、あくまでも過熱を冷ます調整として、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、週末要因から積極的な売買は手控えられやすいだろうが、週末にも米国と主要な貿易相手国との関税交渉が進む可能性もあると考えられ、売り仕掛け的な動きは入りにくいだろう。日経平均株価はボリンジャーバンドの+3σに到達したことで上値追いは慎重になるだろうが、+2σ水準での底堅さを見極めることになりそうだ。
一方で、米国ではIBMなどが決算を受けて売られており、主要企業の決算の影響を受けやすくなる。国内でも今後決算発表が本格化するため、個別の業績内容を見極めながらの相場展開になりそうである。なお、昨夕決算を発表したところでは、アーバネット<3242>、富士通ゼ<6755>、ナガセ<9733>が注目される。
そのほか、トランプ米大統領は人工知能(AI)に関する新たな政策計画の大統領令に署名したことで、ソフトバンクG<9984>などAI関連に対する物色意欲は強そうだ。
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