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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】京葉瓦斯 Research Memo(1):新中期経営計画を策定、2027年12月期に経常利益60億円を目指す

*13:01JST 京葉瓦斯 Research Memo(1):新中期経営計画を策定、2027年12月期に経常利益60億円を目指す
■要約

京葉瓦斯<9539>は、千葉県北西部を主な供給区域として都市ガスの製造・供給・販売を行っている。千葉県北西部は東京のベッドタウンとして人口密度が高く、人口も増加傾向にあるため、ほかの都市ガス事業者と比べて高い成長性を持つ。また、導管輸送や検針などの効率性も良好である。また同社は都市ガス事業以外にも多角的な事業を展開しており、電力小売事業では、主に都市ガスの顧客を対象に電気の販売を行っている。不動産事業では、不動産賃貸などを展開しており、現在は旧市川工場跡地及びその周辺所有地において「リーフシティ市川」の開発を進めている。さらに、都市ガス事業に関連して、ガス機器の販売や顧客からの申し込みによるガス内管工事、水回りのリフォームなども行っている。

1. 「中期経営計画2025-2027」の概要
同社が新たに策定・公開した「中期経営計画2025-2027」では、3つの事業領域ごとに基本方針を掲げている。エネルギー領域では、着実なガス事業運営に向けて再投資を継続し安定的な利益を創出すると同時に、電気事業と再生可能エネルギーの強化に向けた投資を行う。ライフサービス領域では、「ハウスクリーニング」、ガス機器や水回りの「まるごとサポート」、リフォームの「クラシモ」など、顧客の“くらしのかかりつけ”を担う「くらしサポートサービス」の拡大を目指す。リアルエステート領域では、「リーフシティ市川」の開発や不動産への投資を通じて、不動産事業の成長と地域の課題解決に向けた取り組みを推進する。また、経営基盤の強化に向け、人財やCX・DXへの投資を強化する。数値目標として、2027年12月期に経常利益60億円、ROE4.5%を設定した。

2. 2024年12月期及び2025年12月期第1四半期の業績概要、2025年12月期の業績予想
2024年12月期の業績は、売上高が115,609百万円(前期比5.9%減)、営業利益が1,339百万円(同21.4%減)となった。原料費調整制度によるガス販売単価の下方調整などにより減収となり、スライドタイムラグの悪化などにより減益となった。2025年12月期第1四半期の業績は、売上高が37,694百万円(前年同期比1.6%増)、営業利益が2,518百万円(同495.9%増)となり、通期予想に対する営業利益の進捗率が104.9%となった。ガス事業の特性上、寒冷期に当たる第1四半期に利益が集中したためであり、業績は想定どおり順調な推移となった。同社は2025年12月期業績見通しについて、売上高118,900百万円(前期比2.8%増)、営業利益2,400百万円(同79.2%増)と見込んでいる。家庭用ガス販売量や電力小売販売量の増加、電力調達コストの減少などにより収支が改善し、大幅な増収増益予想となった。

■Key Points
・2027年12月期に経常利益60億円、ROE4.5%を目指す
・2024年12月期は為替要因などによりガスが苦戦し、減収減益
・2025年12月期第1四半期は大幅増益、想定どおり順調な進捗
・2025年12月期は電力小売の収支改善により、大幅増益を予想

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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