*09:42JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は続伸、インフレ率の鈍化が好感
【ブラジル】ボベスパ指数 132725.69 +0.45%
30日のブラジル株式市場は続伸。主要株価指数のボベスパ指数は前日比1264.05ポイント高(+0.95%)の133989.73で引けた。日中の取引レンジは131,882.74-134,367.54となった。
前日の終値近辺でもみ合った後は終盤上げ幅を拡大させた。インフレ率の鈍化が好感され、利下げ期待は高まった。また、原油価格の上昇も資源セクターの支援材料。ほかに、通貨レアル高の進行がブラジル株のサポート材料となった。一方、9月の米利下げ期待の後退などが指数の上値を抑えた。
【ロシア】MOEX指数 2726.24 -1.16%
30日のロシア株式市場は反落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比32.04ポイント安(-1.16%)の2726.24となった。日中の取引レンジは2,718.65-2,758.28となった。
売りが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。景気不安が圧迫材料となり、売りは優勢。また、早期の米利下げ期待の後退なども外資の流出懸念を強めた。一方、原油価格の上昇が支援材料。また、中国当局が景気対策を強化していることも好感された。
【インド】SENSEX指数 81481.86 +0.18%
30日のインドSENSEX指数は小幅続伸。前日比143.91ポイント高(+0.18%)の81481.86、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同33.95ポイント高(+0.14%)の24855.05で取引を終えた。
前日の終値近辺でもみ合った後は買い戻され、引けまで狭いレンジでもみ合った。成長予想の上方修正が支援材料。国際通貨基金(IMF)は最新リポートで、2025年度のインドの成長予想をこれまでの6.2%から6.4%に引き上げた。良性な外部環境に加え、インフレ率の鈍化観測が挙げられている。また、世帯の消費が2-3四半期後に改善されるとの見通しも小売関連の物色手掛かりとなった。
【中国】上海総合指数 3615.72 +0.17%
30日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比6.01ポイント高(+0.17%)の3615.72ポイントと3日続伸している。約3年7カ月ぶりの高値水準を切り上げた。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。足もとでは、中央政府が少子化対策として、満3歳までの子どもを対象とした育児手当として、1人当たり年間3600人民元(約7万4500円)を支給すると発表した。また、下半期の政策方針を決定する中央政治局会議が月内に開かれるとみられているため、追加の刺激策が打ち出されることも期待されている。中国景気の先行き不安も後退。国際通貨基金(IMF)が29日公表した世界経済見通し(WEO)では、中国の25年成長率予想が前回の4.0%から今回4.8%に引き上げられた。そのほか、ゴールドマン・サックスは最新リポートで、MSCI中国指数の12カ月先予想を上方修正している。
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