*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米9月利下げ観測もドルに買戻し
6日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の見解で9月利下げ観測が高まれば、ドル売り先行の見通し。ただ、ドルは下値の堅さが意識され、下げづらい値動きが続きそうだ。
前日発表された米国のISM非製造業景況指数は50.1と、51.5の改善予想に反し前回の50.8よりも弱い内容となった。それを受けた米10年債利回りの低下でドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.1540ドル台から1.1580ドル台に浮上、ドル・円147円80銭台から147円30銭台に沈んだ。本日アジア市場で米金利の下げは抑制され、ドルに買戻しが入りやすい展開に。ただ、米9月利下げ観測でドルは下押しされ、147円前半に下げた。
この後の海外市場は重要イベントが予定されていないなか、長期金利にらみの展開が予想される。引き続きトランプ政権の高関税政策による物価上昇圧力が意識され、ドルは売りづらい。半面、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者から次回9月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げの可能性が言及されれば、ドル売りに傾く見通し。ただ、前週末にかけて150円台に浮上したため、割安感が生じればドルは買戻しに支えられるだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・6月小売売上高(予想:前月比+0.3%、5月:-0.7%)
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