<9519> レノバ 806 +65大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は33億円で前年同期比5.8倍の水準となった。市場予想は25億円程度であったとみられる。徳島津田バイオマス発電所の運転再開、御前崎港バイオマス発電所の収益寄与、補助金や事業開発報酬の受取などが大幅増益要因に。通期予想の93億円は据え置きだが、コンセンサスは会社計画10億円程度未達であったため、第1四半期の順調な進捗確認がポジティブなインパクトに。
<6383> ダイフク 4524 +548急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は511億円で前年同期比34.0%増となり、通期予想は従来の815億円から870億円、前期比21.6%増に上方修正している。売上高は据え置きだが、生産の効率化をはじめとするコスト削減への取り組みにより、収益性が向上しているもよう。年間配当計画も64円から68円に引き上げ、前期比では13円の増配となる。なお、受注高も4-6月期は前年同期比プラスに転じている。
<4092> 日本化 2582 +414急騰。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は11.1億円で前年同期比34.2%減となっている。一方、通期予想は従来の14億円から32億円、前期比4.3%減に大幅上方修正。電子セラミック材料の車載向け及び通信向け、並びにホスフィン誘導体の触媒向けの需要が増加し、円高推移に伴う原材料調達コストの低下も寄与するもよう。年間配当金も従来計画の106円から120円にまで引き上げた。
<5801> 古河電工 8159 -907急落。前日は決算発表後に大きく下落したが、本日も一段安の展開に。第1四半期営業利益は84億円で前年同期比2.4倍となったが、据え置きの通期計画に対する進捗率は低水準にとどまる。古河電池の事業譲渡が1四半期ずれ込んだことは20億円程度の増益要因となることで、実質的に通期見通しは小幅に下振れとも受け止められる。AI関連製品の拡大期待が株価に反映されていた中、ネガティブな反応が継続する形に。
<2432> ディーエヌエー 2270 -171大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は138億円で前年同期比7.2倍と大幅増益になっているが、「ポケポケ」の世界的大ヒットによる好業績は織り込み済みとみられる。今回、26年3月期通期の業績見通しを公表、営業利益は200-250億円のレンジ予想となっている。コンセンサスは450億円程度の水準とみられ、「ポケポケ」の減速は想定されていたといえ、ネガティブな反応が先行。
<6965> 浜松ホトニク 1534.5 -318急落。前日に第3四半期の決算を発表、4-6月期営業利益は15.1億円で前年同期比71.2%減となり、上半期の同46.3%減から減益幅が拡大、通期予想は従来の241億円から180億円、前期比44.0%減に下方修正している。通期コンセンサスは230億円程度であったとみられる。医用・バイオ機器などの売上が低迷し、粗利益率も悪化する状況となっている。なお、受注トレンドは良好な水準を維持しているもよう。
<4519> 中外薬 6092 -1308急落。同社が創薬し、米イーライリリーに開発・販売の権利を譲渡した経口肥満治療薬の後期臨床試験結果を受け、失望感が強まっているもよう。服用した被験者の72週時点での体重減少は平均12.4%で、競合薬の減少率には及んでいないもよう。また、副作用による投与中止率の水準も高く、大きな競合薬との差別化には至っていないとの見方に。イーライリリーも前日は14%超の急落となっている。
<7203> トヨタ自 2773 +93大幅反発。前日の取引時間中に決算を発表、その後は売り優勢となったが、本日は一転して発表前水準を上回った。第1四半期営業利益は1兆1661億円で前年同期比10.9%減となり、8900億円ほどの市場予想を大幅上振れ。通期予想は従来の3兆8000億円から3兆2000億円に想定以上の下方修正となった。ただ、関税の影響を1.4兆円反映するなどで、当面の悪材料は織り込んだとの見方にも。
<6758> ソニーG 3995 +135大幅続伸。前日の前引け後に決算を発表、その後は買い先行となった、本日も買い優勢の展開になった。第1四半期営業利益は3400億円で前年同期比36.5%増となり、市場予想を500億円強上回ったとみられる。通期予想も従来の1兆2800億円から1兆3300億円に上方修正した。G&NS事業が市場の期待を上回っており、関税の影響など不透明な中、エンタメ分野が牽引している状況に買い安心感が強まる形に。
<9984> ソフトバンクG 13865 +1305急伸。前日に第1四半期決算を発表、税前利益は6899億円で前年同期比3.1倍となり、市場予想を大きく上回ったとみられる。ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業の税前利益は上場株式の株価上昇で4514億円と拡大し、持株会社投資事業の損益も想定以上に改善したもよう。NAVは前年度末の25.7兆円から6月末には32.4兆円にまで増加。前日には高値を更新しており、ショートカバーの動きが強まったようだ。
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