*08:33JST 昨年7月高値を明確に上抜けるかを見極め
12日の日本株市場は、買い一巡後はこう着が強まる相場展開になりそうである。11日の米国市場はNYダウが200ドル安、ナスダックは64ポイント安だった。翌日の米消費者物価指数(CPI)を控え、利益確定の売りが優勢だった。今週予定されているトランプ大統領とプ―チン大統領の会談を控えていることも様子見姿勢に向かわせた。シカゴ日経225先物は大阪比475円高の42295円。円相場は1ドル=148円10銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする形で、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は祝日取引で42480円まで買われる場面もみられており、7月24日につけた42080円を大きく上抜けている。朝方はインデックスに絡んだ買いが日経平均株価を押し上げる形になりそうだ。昨年7月11日につけた42224.02円を明確に突破してくるようだと、売り方の買い戻しの動きが強まりやすいだろう。一方で、高値を捉えることができないと、利益確定の売りが入りやすくなりそうだ。
昨年7月高値とのダブルトップが意識される可能性もあるため、買い一巡後は様子見姿勢に向かわせる可能性もありそうだ。ただし、押し目買い意欲は強いと考えられ、ボリンジャーバンドの+2σ(41854円)が支持線として機能するようだと、上へのバイアスが強まることが期待される。主力企業の決算発表が通過したこともあり、動きやすい面もありそうだ。もっとも、夏休みシーズンで市場参加者は限られていることもあり、買い一巡後にこう着感が強まる局面においては、グロース銘柄など個人主体による中小型株での短期的なトレードに向かわせよう。
物色としては防災関連のほか、AIや防衛などが引き続き注目される。なお、8日の取引終了後に決算を発表したところでは、シャープ<6753>、JESHD<6544>、三菱HCキャ<8593>、サイバー<4751>、平和<6412>、ホシデン<6804>、サンリオ<8136>、TREHD
<9247>、アース製薬<4985>、バッファロー<6676>などが注目されそうだ。
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