*09:56JST 概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は反発、投資家心理がやや上向く流れ
【ブラジル】ボベスパ指数 135623.15 -0.21%
11日のブラジル株式市場は小幅続落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比290.10ポイント安(-0.21%)の135623.15で引けた。日中の取引レンジは135,495.75-136,307.33となった。
前日の終値近辺でもみ合った後は後半マイナス圏に転落した。米株安が足かせとなり、ブラジル株にも売りが広がった。また、通貨レアル安の進行もブラジル株の圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。中国当局が景気対策を追加するとの期待感や米ロ首脳会談に期待が高まっていることなどが支援材料となった。
【ロシア】MOEX指数 2964.15 +1.35%
11日のロシア株式市場は3日続伸。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比39.52ポイント高(+1.35%)の2964.15となった。日中の取引レンジは2,924.63-2,996.40となった。
買いが先行した後は狭いレンジでもみ合った。米ロ首脳会談に期待が高まっていることが引き続き支援材料となり、買いは継続。今回の会談でウクライナ戦争は早期に終結するとも期待されている。一方、最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、買い一巡後は上げ渋る展開となった。
【インド】SENSEX指数 80604.08 +0.93%
11日のインドSENSEX指数は小反発。前日比746.29ポイント高(+0.93%)の80604.08、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同221.75ポイント高(+0.91%)の24585.05で取引を終えた。
買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。輸出企業の支援策など景気対策への期待感が支援材料。また、中国当局が景気対策を強化するとの観測も、対中輸出の拡大期待を高めた。ほかに、4-6月期の財政赤字の縮小報告が財政支出の拡大観測を高めた。
【中国】上海総合指数 3647.55 +0.34%
週明け11日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前営業日比12.42ポイント高(+0.34%)の3647.55ポイントと反発した。約3年8カ月ぶりの高値水準を回復している。
投資家心理がやや上向く流れ。米利下げ観測が高まったことや、東欧地域の地政学リスクが後退しつつあることを好感している。中国の政策に対する期待も根強い。大手ブローカーや国際機関は、中国が追加の景気対策で中国経済を支える可能性が高いとして、今年の成長目標を上方修正している。
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