*12:35JST 後場に注目すべき3つのポイント~取引時間中で初となる4万3000円台に到達
13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は大幅続伸、取引時間中で初となる4万3000円台に到達
・ドル・円は小じっかり、日本株の上げ幅拡大で
・値上り寄与トップはアドバンテス<6857>、同2位はファーストリテ<9983>
■日経平均は大幅続伸、取引時間中で初となる4万3000円台に到達
日経平均は大幅続伸。582.90円高の43301.07円(出来高概算12億1047万株)で前場の取引を終えている。
12日の米国株式市場は大幅反発した。ダウ平均は483.52ドル高の44458.61ドル、ナスダックは296.50ポイント高の21681.90で取引を終了した。対中関税停止延長が好感されたほか、消費者物価指数(CPI)が想定内にとどまり、関税による大きな影響が見られなかったため寄り付き後、上昇。9月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が一段と強まり、相場は一段高となった。大幅利下げ期待もさらなる買い材料となり、終日上値を探る展開。ナスダックやS&P500種指数は過去最高値を更新し、終了した。
米株式市場の動向を横目に、13日の日経平均は372.74円高の43090.91円と続伸して取引を開始した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。寄付き前に発表された7月の国内企業物価指数が前年同月比2.6%上昇と予想並みだったことや、半導体関連株への買いが支えになった。また、国内好業績銘柄への物色や市場心理の改善で前場は買いが優勢だった。
個別では、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、リクルートHD<6098>、TDK<6762>、ソニーG<6758>、ファナック<6954>、コナミG<9766>、テルモ<4543>、バンナムHD<7832>、日東電<6988>、中外薬<4519>、信越化<4063>、浜ゴム<5101>、フジクラ<5803>などの銘柄が上昇した。
一方、ソフトバンクG<9984>、エムスリー<2413>、花王<4452>、アサヒ<2502>、富士通<6702>、スクリン<7735>、三井物<8031>、7&iHD<3382>、三越伊勢丹<3099>、三井不<8801>、JT<2914>、キリンHD<2503>、JR東<9020>、日ハム<2282>、メルカリ<4385>などの銘柄が下落した。
業種別では、精密機器が前場に2.28%上昇と目立ち、電気機器や非鉄金属、サービス業、機械なども上昇が優勢。一方、鉱業や陸運業、不動産、食料品、パルプ・紙が軟調だった。
後場の日経平均株価は、引き続き堅調な推移が期待されよう。米国株高とインフレ指標の安定も下支え材料となるなか、円相場が1ドル=148円台で推移しており、輸出関連株には追い風となろう。ただ、直近の大幅上昇に対する反動で利益確定売りも意識される。テクニカルでは、現水準は短期的なオーバーシュートとの見方も散見され、後場は上値の重さが意識される場面もあろうが、実需や好決算銘柄への需要が持ちこたえれば下値は限定的との見方もある。
■ドル・円は小じっかり、日本株の上げ幅拡大で
13日午前の東京市場でドル・円は小じっかりの値動きとなり、147円70銭から148円16銭まで値を上げた。東京株式市場で日経平均株価は43000円台に浮上し、その後も上げ幅を拡大。日本株の堅調地合いで円売りが強まり、主要通貨を押し上げた。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は147円70銭から148円16銭、ユ-ロ・円は172円46銭から172円99銭、ユ-ロ・ドルは1.1670ドルから1.1686ドル。
■後場のチェック銘柄
・トレードワークス<3997>、児玉化学工業<4222>など、4銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上り寄与トップはアドバンテス<6857>、同2位はファーストリテ<9983>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・7月国内企業物価指数:前年比+2.6%(予想:+2.5%、6月:+2.9%)
【要人発言】
・赤沢経済再生相
「日米合意、米側も約束守らなければ投資への協力は得られない」
「米大統領令、9月半ばぐらいまでにできれば悪い感じではない」
<国内>
・特になし
<海外>
・15:00 独・7月消費者物価指数改定値(予想:前年比+2.0%、速報値:+2.0%)
<CS>