*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は伸び悩みか、米インフレ高進も利下げ圧力で
14日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米インフレ指標の強さを受け、ドル買いが先行する見通し。ただ、米トランプ政権からの政治的圧力が強まっていることが意識され、上値は限定されそうだ。
前日は材料難で薄商いのなか、米トランプ政権が連邦準備制度理事会(FRB)に対して9月利下げを求めるとの報道を受け、米金利低下とともにドル売りが加速。ユーロ・ドルは1.1670ドル台から1.1730ドル台と7月下旬以来の高水準に浮上。ドル・円は147円半ばの水準を維持できず、147円付近に失速した。本日アジア市場でもドル売り圧力が続いたほか、日本株の反落で円買いにも振れ、ドル・円は146円前半に下げた。
この後の海外市場は米インフレ指標が焦点。今晩の生産者物価指数(PPI)は前回を上回る見通しで、2日前の消費者物価指数(CPI)コア指数と合わせインフレ高進が意識されやすい。その際には金利高を背景に、ドルの買戻しが優勢に。ただ、ベッセント米財務長官はFRBに対し大幅利下げを求めており、9月の緩和的政策を見込んだドル売りが出やすい展開に。もっとも、米小売売上高や米ロ首脳会談を控え、大幅なドル安は抑制されるとみる。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 欧・4-6月期域内総生産改定値(予想:前年比+1.4%、速報値:+1.4%)
・18:00 欧・6月鉱工業生産(予想:前月比-1.0%、速報値:+1.7%)
・21:30 米・7月生産者物価コア指数(予想:前年比+3.0%、6月:+2.6%)
・21:30 米・前週分新規失業保険申請件数(前回:22.6万件)
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