“華麗なる一族”の一員
2位は楽天・三木谷浩史社長の妻・三木谷晴子氏（保有時価総額1204億円）。晴子氏は三木谷氏とは日本興業銀行時代の先輩・後輩の間柄で、2011年まで楽天の副社長を務めた。ほか11位に鹿島建設元社長の妻・鹿島公子氏（保有時価総額514億円）、12位にニトリホールディングスの会長の妻・似鳥百百代氏（保有時価総額501億円）など有名企業の経営者の妻が並ぶ。
「公子氏は自動車輸入販売業のヤナセを最大手にした2代目社長の次女で、財界や政界に親戚縁者の多い“華麗なる一族”の一員です。百百代氏は似鳥昭雄会長を北海道の家具屋時代から支え発展に尽くした」（福田氏）
3位は唯一、複数社の大株主である投資家・野村絢氏（保有時価総額935億円）。モノ言う株主として知られる村上世彰氏の娘で、今年4月に旧村上ファンド系の投資会社レノと絢氏がフジ・メディア・ホールディングスの筆頭株主となり注目を集めた。ジャーナリストの高堀冬彦氏が言う。
「子供の頃から世彰氏を尊敬してきたと公言しており、今後は父を追って “モノ言う株主”になるのではと見られている。一方で環境問題に強い意識を持つなど、独自の発信力もあり今後の投資傾向に注目です」
大富豪の女性たちにも様々な人生の歩みがある。関連記事《【資産100億円超え・女性大株主ランキング】「保有株時価総額1243億円の謎の株長者」「有名経営者の親族」「経営者とモデルの二刀流」…46人のプロフィール》では、保有資産が100億円を超す女性大株主46人について、ランキング形式で詳しく紹介している。
※週刊ポスト2025年8月29日・9月5日号
