*05:37JST NY株式:NYダウは147ドル高、金利安が下支え
米国株式市場は続伸。ダウ平均は147.16ドル高の45565.23ドル、ナスダックは45.87ポイント高の21590.14で取引を終了した。
長期金利の上昇や半導体エヌビディア(NVDA)の決算発表を警戒し、寄り付き後、下落。NY連銀のウィリアムズ総裁がいずれ金利が低下する軌道にあるとの言及に早期利下げ観測が強まり、金利が低下に転じるに連れ買戻しが強まり、相場はプラス圏を回復。終日堅調に推移し終盤にかけ上げ幅を拡大し、終了した。セクター別ではエネルギーや電気通信サービスが上昇、不動産管理・開発が下落。
百貨店のコールズ(KSS)は第2四半期決算で調整後の1株当たり利益が予想を大幅に上回ったほか、通期見通し引き上げを好感し、上昇。カジュアル衣料小売りのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AEO)は人気プロフットボール選手とのコラボで限定コレクションを発表し、売り上げ増期待に買われた。レストランチェーン経営のクラッカーバレル・オールド・カントリー・ストア(CBRL)は不評だった新ロゴ使用のブランド改革計画を撤回すると発表したことが好感され、上昇。ソフトウエア会社のモンゴDB(MDB)は第2四半期決算で上半期の顧客が5000件以上増えたことを発表、さらに、調整後の1株当たり利益や通期見通しが予想を上回ったため、買われた。衛星広域帯通信ソリューションのエコスター(SATS)は同社の残りのスペクトラムライセンス資産を巡り、スペースX が運用している衛星インターネットアクセス サービス、スターリンクや通信のTモバイル(TMUS)が購入意欲を示しているとの報道で続伸。
食品会社のJMスマッカー(SJM)は四半期決算でトランプ政権による対ブラジル関税が響きコーヒー部門が冴えず、調整後の一株当たり利益が予想を下回ったほか、売り上げも前年から減少し、下落。家具販売のウイリアムズ・ソノマ(WSM)は通期の見通しを上方修正したもののトランプ政権による輸入家具などへの関税を警戒し売られた。
半導体のエヌビディア(NVDA)は取引終了後に第2四半期決算を発表。調整後の1株当たり利益が予想を上回ったが、データセンター売上高が予想を小幅下振れ、見通しで対中国H20の売り上げが除外されたため不透明感に時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
<ST>