*18:21JST 3日の中国本土市場概況:上海総合指数は続落、政治イベント通過で防衛関連に売り
3日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比44.58ポイント(1.16%)安の3813.56ポイントと続落した。
軍事パレード終了後、利益確定売りが広範囲に波及し、市場に警戒ムードが広がった。政治イベント通過を受けて防衛関連株が軟調となり、金融・生活必需品・不動産なども下落、投資家心理には慎重な姿勢が強まった。一方でサービス部門の購買担当者景気指数は1年3カ月ぶりの高水準を示したが、市場への好影響は限定的にとどまった。
エネルギー関連株が大きく売られた。中国神華能源(601088/SH)は1.1%安、中国石油化工(600028/SH)は0.9%安、中国石油(601857/SH)は2.9%安など石炭・石油株の下落が目立ち、セクター全体で2.5%安となった。原油や石炭価格の軟化に加え、需給悪化懸念が強まり投資家心理を冷やした。
素材関連株も軟調で、内蒙古包頭鋼鉄(600010/SH)は3.4%安、凌源鋼鉄(600231/SH)は2.9%安、江西聯創光電(600363/SH)は6.7%安と鉄鋼や新素材関連の下げが鮮明だった。そのほか、中国中車(601766/SH)が1.3%安など機械株も売られ、産業セクターに波及した。
一方で買いが集まったのは医薬株。人福医薬集団(600079/SH)と辰欣薬業(603367/SH)がそろって10.0%(ストップ)高、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が4.5%高、北京福元医薬(601089/SH)が3.6%高、昭衍新薬(603127/SH)が3.5%高で取引を終えた。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.05ポイント(1.53%)安の260.09ポイント、深センB株指数が6.73ポイント(0.51%)安の1315.03ポイントで終了した。
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