*15:06JST アンジェス---共同開発品Tie2受容体アゴニスト(AV-001)新たな臨床研究開始
アンジェス<4563>は4日、カナダのバイオ医薬品企業であるVasomune Therapeutics(Vasomune)と共同開発しているTie2受容体アゴニスト「Pegevongitide AV-001(AV-001)」を使用した新たな医師主導臨床試験を開始すると発表した。
この試験では、AV-001が血液透析によって引き起こされる細胞毒性脳浮腫を軽減し、脳の白質の機能を維持できるかどうかを評価する。試験は、ウェスタン大学の医学・医学生物物理学・小児科学の教授であり、ロバート・リンゼイ透析研究・イノベーション講座の主任を務めるDr. Christopher McIntyreの主導で実施される。
血液透析は末期腎不全患者に広く行われており、最大90%が受療しているが、透析に伴い脳の構造的・機能的変化が生じ、混乱やせん妄、さらには長期的な認知機能の低下が問題視されている。特に55歳以上の患者のうち約70%が中等度から重度の認知障害を有しているとされ、医療上の課題となっている。
本試験は、カナダ心臓・脳卒中財団の助成を受けて実施され、今後の結果によってはより大規模な試験の検討も進められる予定である。
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