*05:49JST NY株式:NYダウは220ドル安、リセッションを警戒
米国株式市場は反落。ダウ平均は220.43ドル安の45400.86ドル、ナスダックは7.30 ポイント安の21700.39で取引を終了した。
雇用統計を受け早期利下げ期待が強まり、寄り付き後、上昇。同時に、予想を大幅に下回った結果で、景気後退入りを警戒した売りに押され、相場は下落に転じた。終日売り買いが交錯し、終盤にかけて下げ幅を縮小し、終了。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方、エネルギーが下落した。
半導体のブロードコム(AVGO)は人工知能(AI)開発企業のオープンAIとの提携でカスタムAIチップを開発することが報じられ、買われた。競合のエヌビディア(NVDA)は下落。ソフトウエア会社で、ビットコインの保有で知られるストラティジー(MSTR)はS&P500種指数構成銘柄に採用されるとの憶測で上昇。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は取締役会がマスク最高経営責任者(CEO)に対し、今後10年間での野心的な業績目標に連動する超巨額報酬パッケージを発表、業績拡大を期待し買われた。
消費者向け健康企業のケンビュー(KVUE)は保健福祉省(HHS)のロバート・ケネディ・ジュニア長官が同社販売のアセトアミノフェンを単一成分とする解熱鎮痛剤タイレノールの妊婦による服用と自閉症の関連性を疑っているとのウォ―ル・ストリート・ジャーナル紙報道で警戒感が強まり、売られた。ヨガアパレルのルルレモン(LULU)は四半期決算で、競争激化に加え、関税と最低限度免除制度の撤廃を受けたコスト上昇が響き、通期見通しを引き下げ、下落。
今年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有するシカゴ連銀のグールズビー総裁は9月会合での政策を決めかねており、消費者物価指数(CPI)を確認したいと述べた。
(Horiko Capital Management LLC)
<ST>