*05:30JST NY株式:NYダウは196ドル高、利下げ期待高まる
米国株式市場は続伸。ダウ平均は196.39ドル高の45711.34ドル、ナスダックは80.79ポイント高の21879.49で取引を終了した。
利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。その後労働統計局が発表した3月までの1年間の雇用者数の年次改定が想定以上に下方修正されたことを嫌気し、景気減速懸念に一時売りに転じた。同時に連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを後押しするとの見方に再び上昇。インフレ指標や金利上昇が警戒されたが相場は終盤にかけて一段高となり、過去最高値を更新し、終了。セクター別ではメディア・娯楽、銀行が上昇した一方、耐久消費財・アパレルが下落した。
ソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)は、オランダのインフラ企業、ネビウス・グループ(NBIS)とAI(人工知能)向けクラウド計算資源利用で総額200億ドル規模の複数年契約を締結、さらに、新興企業、アンソロピクスの生成AIテクノロジーを使用すると発表し、小幅高。通信のAT&T(T)は見通しを確認し、上昇。ヘルスケアのユナイテッドヘルス(UNH)は、暫定的なデータで、高齢者と障害者のための国が運営する医療保険「メディケア・アドバンテージ」会員の78%が来年、高額プランに加入する見込みだと発表し、上昇。
携帯端末のアップル(AAPL)はイベントで、スマートフォーンの新型モデル「アイフォーン17」を発表、想定内の結果となり、利益確定売りが強まり、下落。半導体のブロードコム(AVGO)やクアルコム(QCOM)はアップルがイベントで発表した新製品で、自社製チップ導入を拡大していることが明かになり、それぞれ下落した。
ソフトウエアメーアーのオラクル(ORCL)は取引終了後に第1四半期決算を発表。通期のクラウドインフラ業績見通しが好感され、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
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