*12:03JST ムゲンE Research Memo(3):大都市圏の中古不動産をスピーディに買い取る目利き力と資金力が強み(1)
■ムゲンエステート<3299>の事業概要
1. 中古不動産の流通市場の動向
(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)によると、2025年6月における首都圏の中古マンション成約件数は4,299件(前年同月比31.9%増)で、8ヶ月連続で前年同月を上回った。成約平米単価は83.34万円(同6.9%増)と、62ヶ月連続で前年同月を上回り、成約価格においても5,209万円(同5.1%増)と8ヶ月連続で前年同月を上回って推移した。在庫件数は、44,428件と前年同月比で0.7%減とほぼ横ばいながら、14ヶ月連続で前年同月を下回る。中古と新築の価格差でいえば、2025年上半期における首都圏の中古マンションの平均成約金額が5,102万円であるのに対して、新築マンションのそれは8,958万円となっており、価格差が拡大する傾向にある。新築マンションの価格高騰や供給縮小傾向があり、相対的に中古マンションの魅力が高まっていると言える。
今後の市場動向については、2024年に日本銀行による追加利上げが実施されたという懸念材料もある。ただし、2025年9月現在までは利上げ幅は限定的であり、日米の金利差が依然として大きいため、為替も過去数年の円安基調が継続している。当面は、首都圏不動産需要への影響は限定的であると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
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