*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、米不透明感もドルに買戻し
2日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。米国の雇用情勢悪化や政府機関の閉鎖で不透明感が深まり、ドル売りに振れやすい。ただ、146円台は引き続きドルに買戻しが入りやすく、下げは想定内となろう。
前日発表された米経済指標でADP雇用統計は民間部門雇用者数が予想外のマイナスに落ち込み、雇用情勢の悪化に懸念が強まった。米政府機関閉鎖による不透明感も警戒され、ドル売り地合いに。ただ、ISM製造業景況感指数の改善でドルの買戻しが進み、ユーロ・ドルは1.1710ドル台に軟化、ドル・円は147円20銭台に持ち直した。本日アジア市場でドル・円は147円を一時割り込んだが、その後は持ち直し下値の堅さが意識された。
この後の海外市場は米国の雇用情勢が焦点。前日のISM製造業指数は雇用が小幅に改善した半面、ADP雇用統計の減少は連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測を後押しする内容となった。政府機関閉鎖の影響で明日の雇用統計など主要データの公表が遅れればFRBの政策判断が読みづらくなるため、リスク回避姿勢が強まりやすい。ただ、引き続き財政協議の先行きを見極めるムードが広がるものの、146円台はドルの買戻しが予想される。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・8月失業率(予想:6.2%、7月:6.2%)
・21:30 米・前週分新規失業保険申請件数(予想:22.5万件、前回:21.8万件)
・23:05 米・8月製造業受注(予想:前月比+1.4%、7月:-1.3%)
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