*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は下げ渋りか、米不透明感も自民党総裁選を見極め
3日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。今晩発表の米ISM非製造業景況感指数は悪化が予想され、ドル売りに振れやすい。ただ、明日行われる自民党総裁選で高市候補の優勢が伝えられ、円売りがドルを支える。
米国議会の財政協議が不調に終わり政府機関の一部閉鎖で不透明感が深まる中、米10年債利回りの低下を背景にドル売り先行。ユーロ・ドルは1.1680ドル台まで下落後は1.17ドル台に浮上、ドル・円は147円50銭付近に上昇後147円前半に失速した。本日アジア市場で植田日銀総裁の見解がハト派寄りと受け止められ、円売り先行。また、日経平均株価の強含みでリスク選好の円売りに振れ、ドル・円は147円半ばから後半に持ち直した。
この後の海外市場は焦点となっていた米雇用統計が発表見送りのもようで、不透明感が残る。さらに今晩発表されるISM非製造業景況指数は悪化が予想され、景気減速懸念でドル売り材料になりやすい。また、連邦準備制度理事会(FRB)当局者からハト派的な発言が示されれば、ドル売りを後押し。一方、自民党総裁選では高市前経済安全保障担当相の優勢が報じられ、日銀の利上げ観測後退や財政悪化懸念による円売りが主要通貨をサポートしそうだ。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・9月サービス業PMI改定値(予想:51.4、速報値:51.4)
・18:00 ユーロ圏・8月生産者物価指数(予想:前年比-0.3%、7月:+0.2%)
・23:00 米・9月ISM非製造業景況指数(予想:52.0、8月:52.0)
※米・9月雇用統計は政府機関の一部閉鎖のため発表延期の見込み
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