閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
投資

《儲けのテクニック公開》89歳現役トレーダー・シゲルさんが明かす“ホームラン”になった銘柄 TOB先回り狙いで仕込んだ「ユタカ技研」が大当たりに

「あとは高値で買い取ってもらうだけ」

 シゲルさんはその後の取材でもユタカ技研を何度も注目銘柄に挙げていた。今年6月には2600円台で購入しており、「ユタカ技研は何といってもホンダの子会社やから親子上場解消への期待が大きい。安いから買うと、その日のうちに上がるからすぐ売れる」と語っていた。売買を繰り返しながら、TOB先回り狙いの仕込みを続けていたのだ。

 そして迎えた8月29日のことである。ユタカ技研はホンダではなく、インドの自動車部品メーカーのマザーサン・グループのTOBを受け入れると発表。その直後の取材でシゲルさんは「ここ最近では“ホームラン”やった」と振り返ったのだ。

「親子上場解消に向けてホンダがTOBをかければ高値で買い取ってくれるとずっと狙っていた。結果としてインドのマザーサン・グループによる買い付けになったけど、来年1月から始めるTOBの買い付け価格は1株につき3024円。これまで3000円以下で仕込んでいたものがあるから、あとは高値で買い取ってもらうだけ。やはりプレミアム価格で買い取ってもらえるTOB狙いは儲かることが多い」

 上場廃止になるユタカ技研について「取引はこのへんで終わりやな」と笑いながら語っていたシゲルさん。毎日、取引のひとつひとつを手書きで記入する「シゲルさんノート」には、大きな利益をもたらした銘柄として新たな1ページが加わった。

 8月も日経平均株価が最高値を更新していたが、ここにきて日本株はさらに大きく値を伸ばしている。そうしたなかでシゲルさんは今日も、次の“ホームラン”を狙い続けているのだ。

【プロフィール】
藤本茂(ふじもと・しげる)/19歳で株式投資を始め、1986年に転換社債の投資を機に専業投資家になる。66歳でパソコンを買い、ネット取引に移行。70年間、個人投資家として相場に挑み、現在の資産は20億円を超える現役トレーダー。「投資に年齢は関係ない」がモットー。
11月2日16時から、マネーポストWEB「プレミアム会員限定」ライブ動画配信『《最新注目銘柄も公開!》89歳現役トレーダー・シゲルさんが教える 資産20億円を築いた投資術』に登場予定。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。