「テンバガー」とは株価が10倍以上に上昇する大化け株のことを指す。投資をしている人の多くが“一度は手にしてみたい”と思っているはずだ。個人投資家のDAIBOUCHOU氏は、かつて「不動産株」への投資で数々のテンバガーをつかみ、投資を始めた時の元手200万円から、資産10億円を達成した。積極財政を掲げる高市早苗氏が自民党総裁選に勝利したことを受けて、日経平均は4万8000円台に突入。週が変わると次期政権の行方が不透明となったことから下落したが、「高市トレード」への期待感は根強くある。そうしたなか、DAIBOUCHOU氏が「これからテンバガーが期待できる銘柄」を紹介する。
DAIBOUCHOU氏はまず、自身の投資遍歴のなかで重要な役割を担った不動産株に注目する理由をこう話した。
「不動産開発というのは、会社の資産が10倍になれば開発できる規模も10倍にできますし、市場も莫大なので飽和することも考えにくい。好景気の時は作れば作るほど売れるし、儲けた分でまた仕入れがどんどん拡大していくので大きく成長しやすい。比較的テンバガーが狙いやすい業界と言えます」(DAIBOUCHOU氏、以下同)
そうしたなかで、積極財政派の高市早苗氏が自民党総裁に就任したことも、不動産株にとって追い風になると分析する。
「投資家の間では、日銀が10月に金利を上げるのではないかということがネガティブ視されていたのですが、高市さんは利上げには消極的な立場なので、日銀もやりにくくなったのではないかと思う。金利が上がらずに積極財政ということになれば、お金がジャブジャブになるので、私が得意とする『不動産株』にとっては追い風になるでしょう」
今回は、DAIBOUCHOU氏が不動産株3銘柄を含む「10倍株候補」の5銘柄を厳選。どこが注目ポイントなのかを具体的に解説していく。