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ビジネス

《青信号と同時に走り出す》渋谷スクランブル交差点で外国人カップルが「ウェディングフォト」撮影 「おめでとうという雰囲気になれない」と安全面に懸念の声

海外のフォトスタジオもプランを手がける

 こうした「渋谷交差点ウェディングフォト」を手がけるのは、主に海外のフォトスタジオや個人運営のウェディング撮影会社だが、具体的にどのようなサービスなのか。

 たとえば世界各地でサービスを展開しているシンガポールのウェディング撮影会社では、公式サイト上に渋谷のスクランブル交差点で撮影されたウェディングフォト(ムービー)の例も紹介している。クラシックとプレミアムの2種類のプランがあるようで、クラシックではヘアメイク付き・4時間2箇所の撮影で150枚の写真を撮影し、料金は2249ドル(約34万3000円、10月23日時点/以下同)。プレミアムでは時間や撮影枚数が倍になり、ガウンの提供や着物レンタル、夜間撮影の特典も付き、料金は3049ドル(約46万5000円)になる。

 また、日本人カメラマンが運営するウェディング撮影会社では、90分・1箇所・100枚・ヘアメイクなしのプラン(9万8000円)から、7時間・500枚・ヘアメイク付き・移動車付きのプラン(32万8000円)まで、4段階を用意している。なお、どちらもフォトアルバム作成時には別途料金がかかる。

撮影業者は「混雑を避ける工夫をしている」と言うが…

 観光客も多く訪れる定番スポットとなっている渋谷のスクランブル交差点は、大型ビジョンを背景にした映像演出、SNS用のライブ配信など、さまざまな目的でカメラが向けられる。一方で、1回の青信号で数百人から数千人もが横断する場所でもあり、わずかなトラブルが大事故につながりかねない。

 撮影業者の中には混雑を避ける工夫も見られる。あるウェディング撮影会社の「よくある質問」欄では、「東京の混雑の中でどのように撮影しているのですか」という問いに対し、「今までの経験を活かし、混雑していないアングルやタイミング、裏道を提案することで回避しています」と回答している。とはいえ、最終的な判断は現場に委ねられているのが実情だろう。

 どれほどロマンチックな瞬間であっても、安全が損なわれては本末転倒。スリリングな撮影を望む観光客と、安全面が気になる現地住民たち。その両立のために、今は訪れる一人ひとりのマナーが問われている。

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