安全保障も重要テーマとなりそうだ(トランプ米大統領と高市首相。写真・時事通信フォト)
憲政史上初の女性首相の誕生に株式市場も“ご祝儀相場”と化している。自民党総裁に選出された高市早苗氏は、公明党の連立離脱を経て、新たに日本維新の会と連立を組むこととなった。期待感で最高値を更新した日経平均株価は一時急落するも、政権発足が確実になると「高市トレード」が再加速し、かつてない高値圏で推移している。はたして、この“上げ潮相場”はどこまで続くのか。投資で実績をあげてきた億り人の見解を聞いてみた。
17年連続黒字で2億円超の資産を築いてきた兼業投資家のなのなのさんは、こう予測する。
「高市首相の誕生でひとまず政治が安定することは株式市場にとってはかなり重要と言えます。不透明、不安定を気にする外国人投資家はもちろん、国内の機関投資家も安心して買える材料と見るでしょう。当面の不安材料がなくなったことで、株価は基本的には上に行く。連立離脱など政局の混迷で一時下がったとはいえ、基本的には右肩上がりが続いていくと思います。
そもそも例年10~12月相場は強く、その潮目は少なくとも年内は変わらないと見ており、その潮目が変わるまではついていくほうがいいと思います」
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