*07:47JST 26日の米国市場ダイジェスト:NYダウは314ドル高、年内の利下げ期待受けた買い続く
■NY株式:NYダウは314ドル高、年内の利下げ期待受けた買い続く
米国株式市場は続伸。ダウ平均314.67ドル高の47427.12ドル、ナスダックは189.10ポイント高の23214.69で取引を終了した。
年内の利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。金利安も支援し、相場は終日堅調に推移した。連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)でも労働市場の弱さが指摘され、長期金利が一段と低下すると、終盤にかけ上げ幅を拡大し、終了。セクター別では不動産管理・開発、半導体・同製造装置が上昇した一方、メディア・娯楽が下落した。
金融プラットフォームを運営するロビンフッド・マーケッツ(HOOD)はマーケットメーカーのサスケハンナ・インターナショナル・グループと協力し先物、派生商品サービスを開始すると発表し、上昇。カジュアル衣料会社のアーバン・アウトフィッターズ(URBN)は第3四半期決算で純売上が市場予想を上回り、上昇。動画配信のネットフリックス(NFLX)はメディアのワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)買収に向けて、積極的な案を提示するとの報道で、上昇。
コンピューターメーカーのHP(HPQ)は四半期決算で業績見通しが予想を下回り、従業員削減計画を発表し、下落した。農機具メーカーのディア(DE)は四半期決算で関税による影響が2026年もさらに深刻化し、農家による高額商品の購入が控えられる見通しだと警告し、売られた。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は10月末以来の低水準となる16.93まで低下した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米11月シカゴPMIやベージュブックで12月利下げ観測強まる
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は156円74銭まで上昇後、156円29銭まで下落し、156円43銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数が予想外に前週から減少し、労働市場の底堅さが示され、ドル売りがいったん後退した。その後に発表された米11月シカゴ購買部協会景気指数が大幅に低下したほか、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した米・地区連銀経済報告(ベージュブック)で労働市場の需要の弱さが指摘され、12月利下げ観測が強まりドル売りが再開した。
ユーロ・ドルは1.1547ドルへ下落後、1.1601ドルまで上昇し、1.1596ドルで引けた。ユーロ・円は180円90銭へ下落後、181円46銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.3176ドルから1.3244ドルまで上昇。英政府が発表した予算案が好感され、ポンド買いにつながった。ドル・スイスは0.8084フランへ上昇後、0.8039フランまで下落した。
■NY原油:反発で58.65ドル、需給緩和を意識した売りは一巡
NY原油先物1月限は反発(NYMEX原油1月限終値:58.65 ↑0.70)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比+0.70ドル(+1.21%)の58.65ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは57.66-58.71ドル。需給緩和を意識した売りはロンドン市場で一巡し、米国市場の後半にかけて58.71ドルまで反発。ウクライナ戦争の終結を期待した調整的な売りは一巡し、米国金利の先安観は消えていないことや株高を意識した買いが入った。通常取引終了後の時間外取引では主に58.50ドルを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 52.99ドル +0.51ドル(+0.97%)
モルガン・スタンレー(MS) 167.94ドル +2.51ドル(+1.51%)
ゴールドマン・サックス(GS)816.01ドル +13.69ドル(+1.70%)
インテル(INTC) 36.81ドル +0.98ドル(+2.73%)
アップル(AAPL) 277.55ドル +0.58ドル(+0.20%)
アルファベット(GOOG) 320.28ドル -3.36ドル(-1.03%)
メタ(META) 633.61ドル -2.61ドル(-0.41%)
キャタピラー(CAT) 573.73ドル +7.12ドル(+1.25%)
アルコア(AA) 41.57ドル +2.37ドル(+6.04%)
ウォルマート(WMT) 109.10ドル +2.10ドル(+1.96%)
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