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ライフ

「飲酒してゴミ放置」「爆音でダンス」…コインランドリーに集う訪日外国人たちのマナーに地域住民から苦言も 「24時間営業で無人」の居心地の良さから“交流の場”に発展

コインランドリーにもインバウンドの影響が及んでいる(写真:イメージマート)

コインランドリーにもインバウンドの影響が及んでいる(写真:イメージマート)

 街なかに増えるコインランドリー。厚生労働省の調査で2013年に約1万6000店ほどだった施設数は右肩上がりに増加を続け、一般社団法人 日本コインランドリー連合によれば現在2万5000店以上あるという。そして昨今、訪日外国人が増えたことが、その需要拡大に拍車をかけているようだ。

 JNTO(日本政府観光局)によると、2025年10月の訪日外客数は約390万人で、前年同月比58万人以上、17.6%増加した。10月としては過去最高値を更新し、昨年を大きく上回った。割安で宿泊できる「民泊」の利用や、長期滞在する外国人も珍しくないなか、コインランドリーを活用する姿も増えているという。

民泊特区で顕著な外国人の洗濯需要

 大阪では、空きテナントがコインランドリーに改装されるケースが目立つようになった。大阪市内でタクシー業を営むAさん(60代男性)は、「民泊をする外国人が使うんだよ」とその実態を語る。

「ここ最近、コインランドリーが本当に増えました。ビルの一角なんかに、いつの間にかコインランドリーができている。大阪市は民泊の開業規制を緩和する民泊特区があって、民泊そのものが増えているんですけど、そこに泊まる外国人たちの洗濯需要ということでしょうね」(Aさん)

使い勝手、居心地の良さから「交流の場」に

 日本屈指の繁華街である東京都・新宿区にあるコインランドリーでは、英語の他に中国語や韓国語でも利用方法が表記され、さらにコインロッカーやWi-Fiも完備。単に洗濯・乾燥するだけではない、使い勝手の良さが追求されている。

 歌舞伎町の飲食店で働くBさん(30代男性)は、コインランドリーのヘビーユーザー。「昼夜を問わず利用者がいる」とのことだが、最近、洗濯以外の利用方法を目撃するようになった。

「深夜でも朝でも、使っている外国人がいますが缶ビールや缶チューハイを片手に飲み会をしているような集団に遭遇することがあります」(Bさん)

 24時間営業で無人という環境のなか、洗濯や乾燥が終了するまでの待ち時間で交流が深まることはあるだろう。Bさんが続ける。

「同じ観光客同士『○○に行くと楽しい』だとか『××のご飯が美味しい』といった情報交換をしているようですよ。一度、洗濯しに行ったら缶チューハイを飲んでいた男性アメリカ人に話しかけられたことがあるのですが、洗濯を待つ間にコンビニで酒を買って飲むのがもはやルーティンなんだそうです。日本は素晴らしいと言っていました。ただ、僕が終了した洗濯物を回収しに行くと、彼が去った後には空き缶が……。お菓子の袋なんかもそのまま放置されていました。少なくともゴミは持ち帰れよとは思いましたけどね」(前同)

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