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島崎晋「投資の日本史」

【『べらぼう』蔦屋重三郎とその時代】幕府の出版統制を“甘く見ていた”蔦重が検閲をくぐり抜けるために講じた「2つの対策」【危機管理の日本史】

 ここまでは蔦重の危機管理がうまくいったように見えるが、大ヒットすれば、自ずとその中身が世間に流布し、町奉行の耳に届くのは不可避だった──。続く後編記事では、蔦重が幕府の出版統制を甘く見ていた理由を考察するとともに、幕府に目を付けられた蔦重や山東京伝らに科せられた過酷な罰の詳細と、それでも復活を遂げた蔦重の秘策について紹介している。

*参考資料/佐藤至子『江戸の出版統制 弾圧に翻弄された戯作者たち』(吉川弘文館)、湯浅淑子『べらぼうコラム #39 処罰を恐れる京伝は蔦重に無理やり書かされた? 江戸の版元を自粛ムードにした寛政2年の出版統制令』(「ステラNet」2025年10月12日付)、小林明『寛政の改革と出版統制:蔦屋重三郎を追い詰めた松平定信という男』(「nippon.com」2025年9月3日付)、「きりゅう」こと川合章子『[べらぼう] 松平定信の出版統制と、それに対抗した蔦重の奇策とは?』(YouTube『かしまし歴史チャンネル』2025年10月配信)

【プロフィール】
島崎晋(しまざき・すすむ)/1963年、東京生まれ。歴史作家。立教大学文学部史学科卒。旅行代理店勤務、歴史雑誌の編集を経て現在は作家として活動している。『ざんねんな日本史』(小学館新書)、『いっきにわかる! 世界史のミカタ』(辰巳出版)など著書多数。近著に『呪術の世界史』(ワニブックス)などがある。日本史上の巨大プロジェクトの舞台裏を危機管理という視点で迫った最新刊『危機管理の日本史』(小学館新書)が好評発売中。

■後編記事:【危機管理の日本史】老中・松平定信の出版規制と戦った『べらぼう』蔦屋重三郎 「リスクマネジメントの失敗」と「起死回生の一手」

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