2026年も日経平均は躍進するのか(時事通信フォト)
日経平均株価が5万円を突破し、史上最高値を更新した2025年の株式市場。新しい年の相場はさらなる上昇が見込めるのか、それとも逆風が吹き荒れるのか――。“億り人”たちの見解を聞いた。
2026年の株式市場は高市政権が左右する
振り返れば、日経平均は2025年4月のトランプ関税ショックの3万1000円割れから半年で2万円超の急上昇という目まぐるしい動きを見せた。「さすがに上がりすぎでは」との声も聞かれるが、投資歴30年以上で、数多の割安銘柄を発掘して10億円超の資産を築いた兼業投資家の株億太郎さんは、こんな見方を示す。
「2025年は一握りのAI関連銘柄が相場を牽引して最高値を更新しましたが、全体を見れば依然割安な銘柄が多い。新NISAの浸透などで投資家の裾野が広がったとはいえ、本格的な投資はまだこれからという人も少なくない。企業側も株価を意識した経営に注力し、増配や自社株買いなど株主還元を強化する動きが高まっており、幅広い銘柄に買いが広がることで、日経平均は2026年半ばに6万円もあると予想しています」
高市政権が株価を左右するとの見方も多く、資産2億円超の子育てママ投資家・ちょる子さんは、「高市政権が仮に解散総選挙に踏み切って勝てば、大型経済対策や長期政権への期待から日経平均が6万8000円に達する可能性もある」と見る。
「インフレ」で注目の銘柄とは
2026年のキーワードを「インフレ」とするのは、40代で資産7億円を築いた現役サラリーマン投資家・とりでみなみさんだ。
