閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
マネー

《足元に迫る医療崩壊》83%の病院が赤字という現実 人件費は高止まりでもコストは下げられず、首都圏の公立病院ほど破綻リスクが大きい

 公立病院の経営難が続くことで生じる問題は、受診する患者にも及ぶ。

 そのひとつが、赤字打開策として各地で進む「統廃合」の結果、患者が被る不便だ。

 兵庫県在住の70代男性は、県内のある市民病院で進む公的病院との再編統合案を不安視する。

「市民病院は市内唯一の公立病院で24時間対応の救急外来もあったが、新しい病院は5キロ離れた隣市に建設予定。自分は心臓病の持病があるので万が一の時に救急搬送が間に合うのか、今から不安でしかたない」

 冬季に雪に閉ざされる地域ではこんな懸念も聞こえてくる。

「赤字改善のために県立病院の入院ベッドを廃止する案が出ているが、代替先とされる別の県立病院はそこから14キロ以上も離れている。通常は車で20分の距離だが、冬場の悪路では1時間以上かかることもある。通院が大きな負担になりそうで心配」(新潟県在住50代男性)

 入院機能がなくなることで「休日・夜間の急患対応もなくなるのでは」と不安を募らせる住民もいた。

 * * *
 関連記事《【地域別「経営不安の赤字病院ランキング」120】全国800超の公立病院から経営悪化に直面する施設を実名公開 窮地に追い込まれた地域医療の現実》では全国800超の公立病院から「経営不安の赤字病院リスト120」をランキング形式で実名公開している。

※週刊ポスト2026年1月2・9日号

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。