“割安な有望銘柄”をどう見極めるか(写真:イメージマート)
年初から勢いよく上昇した日本株市場。そうした相場では高値掴みを避けるため「株価が割安な銘柄」にも目を向けたい。どういった方法で「割安株」を探せばよいか。投資の達人たちに話を聞いた。
割安株を探すうえでの注意点
株は安く買って高く売るのが大原則。安く買うために重要な指標の一つが「PER(株価収益率)」だ。PERは株価を今期の1株当たり利益(会社予想)で割って算出し、現在の株価が利益の何倍(何年分)なのかで割安さを判断する。「この企業を買収した時に、何年で元が取れるか」と言い換えることもできる。
もっとも、PERが低い銘柄のなかには、単に将来性が乏しいと市場に見放されているものもある。“割安さの罠(バリュートラップ)”とも呼ばれ、投資の際には注意が必要だ。
そこで、将来の成長性から見た「本当に割安な株」を探るために、3年後の利益予想に対するPERをアイフィスジャパンに算出してもらった。
同社は主要証券会社16社のアナリストによる業績予想をもとに算出した「IFISコンセンサス」を機関投資家のほか、個人投資家向けに「IFIS株予報」をYahoo!ファイナンスなどで提供。今回は、現在の株価が「3期先コンセンサス予想」に対して何倍になっているかを算出し、PERの低い順にランキング化してトップ50をまとめた。
今期の予想ではPERが高くて一見割高に見えるが、3年後まで射程を広げれば実は割安な水準の銘柄も少なくない。
低PER傾向が目立つ不動産関連株
では、前述した“割安さの罠”をどのように避け、有望株をどう見極めれば良いのか。ランキングのなかから億り人たちが特に注目する銘柄を聞いた。
割安成長株への投資が得意な億り人、DAIBOUCHOU氏と弐億貯男氏の2人が揃って挙げたのが、8位のケイアイスター不動産と25位の地主。いずれも低PER傾向が目立つ不動産関連である。
「首都圏のマンション高騰が続くなか、ケイアイスター不動産は郊外の分譲戸建て住宅で粛々と成長しており、株価も成長率に沿うような上昇が期待できます」(弐億氏)
地主は商業施設などテナントの底地(借地権が設定された土地)を仕入れて売却・賃貸する事業で業績を拡大している。
「資産の効率化を目的に、オフィスや工場の底地を売却して借りるかたちとする日本企業が増えており、地主はそうしたニーズを追い風に今後も成長が見込めます」(DAIBOUCHOU氏)
ほかにも弐億氏は「このランキングのなかで私が一番投資したい銘柄」として、13位にランクインしたITコンサルのINTLOOPを挙げる。
「企業のDX化の支援としてコンサルからシステム開発、人材派遣まで幅広く網羅し、3期先の利益予想は2.5倍。PERが16倍台から6倍台に下がる見込みであることを踏まえると、株価は3年で2~3倍は望めるのではないか」
DAIBOUCHOU氏は、7位に入った全国にビジネスホテルを展開するグリーンズも要注目とした。
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※週刊ポスト2026年1月30日号
