DAIBOUCHOU氏は“証券口座にいくら入金できるか”も重要視していたという(写真:イメージマート)
給与や余剰資金を元手に株式投資を始める場合、かけられる金額は数十万円、多くても百万円単位になるだろう。そこから億を超える資産を築き、“億り人”になることは投資家にとっては一つの憧れだ。しかし10億円となるともはや異次元。達成者はまさに一握りの凄腕投資家と言えよう。そのひとりが、マネーポストWEBでおなじみのDAIBOUCHOU氏だ。元手200万円から投資を始めたDAIBOUCHOU氏は、いかにして“10億り人”になったのか。その道のりや考え方は、投資で成功を収めるための大きなヒントとなる。
DAIBOUCHOU氏は会社員時代の2000年に投資を始め、200万円の元手をわずか4年で1億円まで増やしたという。信じられないスピードだが、そこに至るまでには地道な努力や大胆な戦略があった。
「会社員時代は節約に励み、趣味にお金をかけることもなく、限られた収入から投資に回す現金を増やすことに注力していました。たとえば、飲み会の幹事を務めてカード会計をして、参加者から割り勘で現金をもらう。そんなこともしていました。そうすればカードの引き落とし日の前にその現金を投資に回すことができますからね。“今がチャンス”というタイミングで手元に現金がない時は、ノーローン(金利がつかないサラ金)で一時的に借りることもありました。
投資というのは基本的に“投資金額×利回り”ですから、とにかく現金を証券口座に入金することが大事だと考えていたんです」(DAIBOUCHOU氏、以下同)
不動産株が軒並み30倍に
そのように軍資金を捻出しながら投資を続け、200万円の元手が約2倍に増えた頃に目をつけたのが「不動産株」だった。DAIBOUCHOU氏は低価格で住宅を販売する“パワービルダー”と呼ばれる新興デベロッパーや、不動産流動化(※不動産を証券化することで流動性を高くして資金を調達すること)を手がける会社に着目し、集中投資に打って出た。
「集中投資が奏功し、購入した株の大半は軒並み10倍以上に株価が高騰しました。期待をはるかに上回る勢いでした。ピーク時には10倍どころではなく、20~30倍になった銘柄もありましたね。ここは勝負所だと考えて、信用取引(※自己資金の約3倍の投資が可能)も駆使して不動産株への投資を継続しました。投資を始めてから約4年で資産1億円に到達し、2004年の10月にFIRE(早期退職)して専業の投資家になりました。一過性の暴落は経験したものの、その後も資産は膨張を重ね、2005年末には10億円に到達しました。
当時は独身だし若かったので、リスク許容度が高い状況でした。たとえ失敗して資産を失ったとしてもなんとかなるだろうと考えて、思い切った勝負ができた。もちろん上手くいったのは実力だけではなく、運やタイミングもあったと思います。
また、当時はインターネットの黎明期だったので、今のようにネットで簡単に決算などを見ることもできず、ファンダメンタルズ(※企業の財務状況や業績など基本的な要素からみる株の本質的価値)重視で投資をやっている人はほとんどいなかった。そのため、良い会社の株が割安で放置されているケースも多かったのだと思います」
