自分だけの空間ではないことを忘れないようにしたい(イメージ)
年末年始にはもちろん、国内移動の“足”として欠かせない新幹線。さまざまな人が利用するなかでは、昨今そのマナーのあり方が問われ、SNS上で大きな議論に発展することも珍しくない。
最近問題視されているのは、高速バスで“1人利用なのに隣接する2席を予約しておき、直前に1席をキャンセルする”という「相席ブロック」だ。隣にどういった人が乗り合わせるかわからないリスクを回避し、また一人でゆったり過ごせるようにする狙いがあるとみられるが、直前にキャンセルされるバス会社からすればたまったものではない。各バス会社はそれまで数百円程度だった払い戻し手数料の値上げに踏み切っているが、「隣席」を“選びたい”という乗客の思惑は、他の乗り物でも見られる。たとえば新幹線。「指定席を買っていても、自由席に乗りたい場合がある」と都内の30代会社員は明かすが、それはアリなのかナシなのか。JR東日本に見解を聞いた。
隣人のせいで仕事をしたいのに全然集中できない…
IT企業に勤務する会社員男性・Aさん(30代)は出張で全国をまわるため、さまざまな新幹線を利用する。距離にもよるが、移動中も高木さんにとっては業務を片付ける時間。そのため、「なるべく静か」であることが好ましく、極力指定席やビジネスユース向けの車両を選ぶようにしているものの、想定外の隣人に出くわすこともある。
「最近は指定席しかない新幹線も増えましたが、自由席があっても指定席のほうが落ち着いて乗ることができると思って、どんな場合でも指定席を予約します。もちろん、隣に誰が来るかわからない“隣席ガチャ”があるのは仕方がない、というのはわかっているのですが、先日東北新幹線で隣に座ってきた人が、ずっとクチャクチャと何かを食べていたんですよね……。
缶ビールを開け、スルメやちくわのようなおつまみを食べながら、スマホで何か動画を見ているんです。自分の時間を楽しんでいるのはいいのですが、こっちは1時間でも仕事をしたいのに全然集中できない。仕事は諦めて寝ようとしても、気になって寝られない。せっかく指定席を買ったのに、結局到着までずっとデッキで外の風景を見ていました……」(Aさん)
Aさんは「指定席なので席を移動することもできず、散々な時間だった」と振り返りつつ、会社でも同僚にこの出来事を話したという。すると同僚から思いもしなかった言葉を投げかけられた。
「同僚は、あっさり『自由席がある列車なら、移動したらよかったのに』と言うんです。そんな発想は全くなかったので、ビックリでした。指定席を買ったら、もうそこから移動してはいけないと思っていましたし、そもそも、指定席は自由席より高い料金を払っているので、それで自由席に座るのはなんだか悔しい。でも、これってアリなんですかね?」(同前)
