「自分がやりたい研究テーマを持っている」
なぜ、女子は総合型選抜に強いのか。
総合型選抜は、一般入試同様に自分に負荷をかけ、しっかりと対策をしてきた学生でないと受からない入試になっている。合格者の学生をインタビューしていると、特に女子生徒たちは「真面目すぎないか?」というぐらい真摯に自分がやりたい研究テーマを持っていて、それについて調べ尽くしていた。
たとえば、名門大学Aの付属校から他の大学へ総合型選抜で進学した女子学生は「A大学に存在しない学部学科ならば内部推薦の権利を保ったまま受験ができた。でも私は英文学をやりたかった。Aにも英文科はあったけれど、他大の方が学びたい専門分野の研究が優れていると知り、内部推薦の権利を放棄し、総合型選抜で他大を受験した」と語る。私なら他の大学を受験したいとしても、内部推薦の権利は捨てたくないから違う学部を受験しただろう。
高校で真面目に勉強して高い評定平均値を取るだけではなく、志望理由の部分も強く、「真面目だなあ」という学生が多いのが、総合型選抜の特徴になってきている。こうした点が、女子が総合型選抜に強い理由となっているのではないか。
今回は総合型選抜で女子が強い背景について考察した。では総合型選抜では受験生のどのような面が評価されるのだろうか、次回、言及したい。
【プロフィール】
杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ)/ノンフィクションライター。2005年から取材と執筆活動を開始。『女子校力』(PHP新書)がロングセラーに。『中学受験 やってはいけない塾選び』『大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』(ともに青春出版社)も話題に。『ハナソネ』(毎日新聞社)、『ダイヤモンド教育ラボ』(ダイヤモンド社)、『東洋経済education×ICT』などで連載をしている。受験の「本当のこと」を伝えるべくnote(https://note.com/sugiula/)のエントリーも更新中。