*11:03JST アップル Research Memo(3):中古車輸出事業と中古車買取販売事業を主力事業として展開(2)
■アップルインターナショナル<2788>の会社概要及び事業内容
3. 事業内容の続き
(4) タイのオートオークション事業(持分法適用関連会社)
持分法適用関連会社のApple Auto Auction (Thailand)は、タイでオートオークション会場とサテライト会場を27ヶ所展開しており、タイのオートオークションでシェア約4割とトップを不動のものとしている。
出品料、落札料、成約料を徴収するフィービジネスであるため、安定的に高収益を上げている。タイの法律上の問題で50%以上の株式を取得できないため、出資比率34.4%の持分法適用関連会社であるが、運営ノウハウなどは同社が人材を育成して蓄積してきたものであり、2026年よりAI査定システムを試験導入するなどDX推進により生産性向上と競争力強化を図っている。AI査定システムの精度はまだ7割程度で最終チェックは人的リソースを活用している。
バンコクの基幹オークション会場は敷地面積が25,000坪あり、1.5~2万台の搬入能力を持つ。普通車用に4レーン、データ連携されたサテライト会場とのコネクト用に1レーンを設けており、一度に車5台とバイクを競りに掛けることが可能だ。タイ全土の17の地方会場とデータ連携をし、コンダクター(せり人)ルームを基幹会場に集中し、サービスのムラを排除した。インターネットを活用した競りシステムは、コロナ禍中において成約率の維持に貢献した。同業他社と比べると、拠点数が多い企業はIT化が進んでおらず、IT化している企業は拠点が少ない傾向にあり、Apple Auto Auction (Thailand)は両方の機能を併せ持つ点で優位性が高い。
同社グループ企業のタイにおける中古車オートオークション事業では、不透明な中古車の品質を数値化し、安心して競りに参加できる環境を提供する「日本式自動車評価、査定基準」を導入し、業界トップの地位を築いている。タブレット端末を利用した査定システムの開発により、1台当たりの登録時間を大幅に短縮しただけでなく、オークション参加者は専用アプリを用いたスマートフォンやパソコン、タブレット画面で検索、入札、落札までワンストップで行えるため、省人化、効率化、利用者の便利性に優れている。オートオークション事業のIT化では、日本のシステムを凌駕するレベルに発達している。競りの参加は会場よりもインターネット経由が主流となり、落札の8割を占めるまでになった。さらに、AI査定システムを2025年より導入し、データ登録の時間短縮、人的リソースの極小化、個人のノウハウに依存しない査定品質の均一化を進めている。市場環境の変化に迅速に対応できるよう、システム開発はタイで行っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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