*09:44JST NYの視点:ドル指数は再び200DMA割り込む、イラン戦争前の水準に近づく、インフレ加速の驚異は後退
米国労働統計局(BLS)が発表した3月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.5%と予想を下回った。2月分も+0.5%と+0.7%から下方修正された。前年比では+4.0%と、23年2月以降ほぼ3年ぶり高水準に加速したものの予想を下回った。ガソリン価格の急騰で総合指数は大きく上昇。燃料や食品を除いたコア指数は前月比+0.1%と予想外に2月から鈍化。マイナスとなった昨年8月来で最低となった。前年比では+3.8%と、2月と同水準を維持した。2月分は速報の+3.9%から下方修正された。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)が特に注視している個人消費支出(PCE)コア指数にも反映する項目で航空運賃、医療価格、ポートフォリオ運用サービスは上昇が見られ、30日に発表される指数では加速に警戒される。
ベッセント米財務長官はイラン戦争による原油高で、連邦準備制度理事会(FRB)がより明確化するまで政策金利を据え置いたとしたら、理解できると言及。FRBはウォーシュ氏が次期FRB議長に就任するまで待って、新議長がサイクルを開始すべきだとの考えを示した。同時に、財務長官は金利はいずれ下がると加えた。
イランは米との和平交渉とん挫回避するため、海上輸送の一時停止を検討しているという。少しずつ、紛争解決に向けた前進が見られ、原油価格の上昇も後退。インフレへの驚異がさらに後退しつつあり、ドル買いの勢いも鎮静化した。ドル指数は、イラン戦争開始直後の水準を回復。心理的な節目と注目される200日移動平均水準を再び下回った。引き続き、イラン情勢が鍵を握る。
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