*17:36JST スローガン---2026年2月期は過去最高益を更新、主力事業の安定成長と新体制への移行が加速
スローガン<9253>は4月7日、2026年2月期連結決算を発表した。売上高が前期比17.8%増の15.89億円、営業利益が同125.1%増の2.80億円、経常利益が同134.7%増の2.79億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同118.3%増の1.89億円となった。期初予想を達成する着地となったが、その内訳は分野ごとに前後し、特に社会人向けの「G3」や学生向けサービスの早期ニーズ獲得が収益を牽引した。
主力であるキャリアサービス分野の売上高は前期比22.9%増の14.03億円となった。学生向けサービスにおいては、厳選就活プラットフォーム「Goodfind」内に複数のコミュニティを形成し、ハイポテンシャルな学生層を早期に囲い込む戦略が奏功した。これにより、新卒採用市場の早期化に伴う2027年・2028年卒業予定者の母集団形成ニーズを的確に捉え、大幅な増収を達成している。また、社会人向けサービス「G3」は前期比54.5%増と急成長を遂げた。今後は「Goodfind」で培った学生との接点を維持し、社会人3年目までの層に絞って支援を行うことで、学生から社会人へのシームレスなマネタイズ構造を強化する方針である。
メディア・SaaS分野の売上高は同10.4%減の1.86億円となった。内部課題の顕在化により厳しい結果となったが、1on1の仕組みを構築する「TeamUp」については市場ニーズの拡大を背景に、まずはトップラインの伸長を最優先し、その後に利益を確保する成長シナリオを描いている。また「FastGrow」においても事業責任者の内発的動機とコミットメントを再整理し、事業モデルの再構築とオペレーションの抜本的な改善を急いでいる。
同社では2023年の経営体制移行後の3年間を「大改革期」と位置づけ、収益基盤の強化を推進してきた。当期はこれらの成果が営業利益率17.6%という数値に結実しており、特に一人当たり営業利益を意識した生産性の向上が顕著に現れている。また、独自の経営パラダイム「内発的動機と営業利益の循環経営」を策定し、従業員一人ひとりの動機と企業の高い利益水準をリンクさせる組織文化の醸成に注力している。この実践を構造的に支えるため、監査等委員会設置会社への移行を決定しており、今後はM&Aや新規事業の立ち上げといった投資判断をより機動的に行える体制へと進化させる。
2027年2月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比1.9%増の16.20億円、営業利益が同8.1%増の3.02億円を見込み、すべての段階利益で過去最高益の更新を目指している。不採算サービスの整理を進める一方で、自社オペレーションのAI化による高精度化を推進し、筋肉質な収益構造への転換を加速させる。株主還元については、継続的な成長のための投資を優先するスタンスを維持しつつ、業績の解像度を高め、実力の向上に合わせて配当や自己株式取得を検討していく考えである。
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