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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】天昇電 Research Memo(5):内需型製品及び海外事業の拡大で持続的成長を図る

*11:35JST 天昇電 Research Memo(5):内需型製品及び海外事業の拡大で持続的成長を図る
■中長期の成長戦略

天昇電気工業<6776>は中期経営計画などの発表は行っていないが、社内では目標を掲げて必要な施策を実行するとしている。現在は中東情勢やロシア・ウクライナ情勢を含めて先行きが不透明であるが、以下の施策を粛々と実行する方針である。

(1) 持続的な成長が可能な企業体質への足場固め
人材の採用を積極的に行い、設備への投資も継続する。キャッシュ・フローが安定してきたことから、増産投資だけでなく、機械の入れ替えなどの更新投資も積極的に行う考えだ。

(2) 内需型の製品を拡充し、自動車向けの比率を下げる
現在は売上高の約60%が自動車向けとなっているが、この比率を35%程度までにすることを目標としている。これは自動車向けの売上高を減らすのではなく、非自動車の製品を拡充して全体の売上高を増加させることで、相対的に自動車向けの比率を下げようというものだ。その代表的な製品が、雨水貯留浸透槽である。同社によれば、既に少しずつ市場に浸透していると言う。加えて、昨今の台風による洪水被害の影響により各自治体において「雨水の貯留」に対する考えが高まることが予想され、長期的な視点から同社製品にとっては追い風となるだろう。

(3) 海外事業の拡大
米国事業の主力会社であるSanko America Corporationは、2025年3月期までは同社の連結子会社として海外事業に貢献してきた。しかし同子会社がさらなる事業拡大(設備投資)のために第三者割当増資を行ったことで、同社の持分が下がり連結決算からは除外されたが、事業拡大路線に変わりはない。今後は海外での非自動車事業を一段と拡大すると同時に、国内では「塗装関連」をさらに伸ばす計画も進んでいるようだ。主力である自動車関連も成長が続いているが、それ以上に非自動車分野を伸ばす計画であり、今後の動向は大いに注目される。

■株主還元策

2027年3月期は年間5.0円配当予想。業績動向によりさらなる増配の可能性も

同社は2016年3月期までの8年間は業績が不振であったことから無配を続けていた。しかし2017年3月期には大幅増益を達成し、収益基盤も安定してきたとの判断から、年間3.0円の復配を果たした。2017年3月期から2023年3月期まで年間3.0円配当を継続したが、業績が大きく回復したこともあり、2024年3月期から2026年3月期までは年間5.0円の配当を行った。2027年3月期も年間5.0円の配当を発表済みだ。財務内容も大きく改善しつつあるため、今後の成長が明白となり非自動車分野の事業が軌道に乗ってくれば、さらなる増配の可能性もあると弊社では予想している。今後の業績動向や設備投資計画、配当水準には注目する必要がありそうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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