*07:43JST NYの視点:米8月NY連銀消費者調査:インフレ期待低下も労働市場への懸念高まる、財政状況も悪化
米8月NY連銀が発表した消費者調査でインフレ期待は1年先で3.58%と、7月3.63%から予想以上に低下した。5月来で最低。3年先は3.19%と、7月3.26%から低下し5月来で最低。5年先は3.01%と、7月3.02%から低下した。
米イラン紛争ぼっ発時期の原油価格上昇が一段落、下落基調にある事がインフレ期待の改善につながったと見られる。
しかし、9月に入り、米イラン紛争終了のめどは依然立たず。原油価格が再び上昇。インフレ再燃も懸念され、短期金融市場は9月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げを62%近く織り込んだ。
消費者の労働市場の予想は全般的に強弱まちまち。失業率が上昇するとの予想は、パンデミックにより経済が封鎖した直後の2020年4月来で最高に達した。消費者のガソリン価格予想は5月来の高水準に上昇。消費者個人の財政状況を巡る見通しは悪化した。
連邦準備制度理事会(FRB)高官は現在の金利が市場に害を与えている兆候が見られるほどひっ迫していないとの見解を示したものの、消費者間では、8月雇用統計が好調だったにもかかわらず、労働市場への懸念を高めつつある。このため、金融状況を巡る見解も悪化する兆候が見られる。この事から、万が一、連邦公開市場委員会(FOMC)が9月会合で利上げに踏み切った場合、消費者の財政状況をさらに悪化させるリスクがある。
◇米・8月NY連銀調査
●インフレ期待:1年先:3.58%(予想3.6%、7月3.63%)、3年先:3.19%(7月3.26%)、5年先:3.01%(7月3.02%)
●商品価格
ガソリン:4.61%(2.89%)
食品:5.3%(5.0%)
医療ケア:9.13%(8.91%)
賃貸:6.58%(5.94%)
●失業する可能性:13.84%(14.84%)
●自主的に離職する可能性:45.42%(46.23%)
●賃金:2.98%(2.98%)
●支出の伸び:5.23%(4.88%)
●3カ月内に債務支払いが停滞する可能性:13.16%(12.0%)
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