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ネクソン(3659)リリースタイトルの寄与は4Qから。中長期的な成長に期待

ネクソン(3659) 市場平均予想(単位:百万円)

tomatsu10261

企業概要

PC・モバイル向けMMORPGやカジュアルゲームを開発・配信・運用。オンラインゲームの先駆的企業で、アイテム課金制のパイオニアです。売上比率はオンラインゲーム80%、モバイルゲーム20%。また中国、韓国経由の売上が過半を占め、海外売上比率は83%(2014年12月期)と海外売上が大変を占めます。また、韓国におけるPCタイトルのうち上位10タイトルの半分を同社タイトルが占めています。

~配信タイトル数約150、配信国地域数150ヵ国以上~
同社は、約150に上るゲームタイトルを有しています。「メイプルストーリー」、「アラド戦記」、「マビノギ」、「サドンアタック」などが有名で、中でも「メイプルストーリー」は全世界100カ国、ユーザー数1億人以上を誇る人気タイトルです。そしてそのタイトルを、中国・韓国・日本・北米・欧州を含む150を超える国と地域に向け、それぞれの地域のユーザーの嗜好に合うようローカライズし、配信しています。

自己資本比率は81.3%(2015年6月末)と財務基盤しっかり。
2014年12月期ROAは12.3%、ROEは9.0%で利益還元も順調です。

注目ポイント

第3四半期は韓国における『メイプルストーリー2』や『DomiNations』のアジアローンチ、及び複数の新規モバイルタイトルが開始されます。これに掛かる広告宣伝費は前年同期比で22億円増の見込みですが、すでに好調な滑り出しを見せていることから推測すると、第4四半期以降に業績に効果が表れ、通期ではカバーできるのではないかと思います。

また、中長期的な視点からは、オンラインゲーム志向の強い中国ゲーム市場での事業拡大が業績ドライバーとなると思います。さらにスマートフォンなどのスマートデバイスでのゲームが普及しており、市場規模の成長も加速しています。

人気タイトルの開発などパイプラインの準備は勿論のこと、成長するマーケットで普及拡大するデバイスを利用した事業展開がゲーム会社の明暗をわけると思います。

また、コンソール型ゲームメーカーが運営型やオンライン型に徐々にシフトしていますが、同社が提携したスクエア・エニックスもその一社です。スクエニは、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなど強力な自社IPを持ち、中国でのプレゼンスも確率されているゲーム会社です。同社とスクエニとのパートナーシップの強化は、国内外での事業拡大に勢いをつけるのではないかと考えます。

株価は2015年4月以降、概ね横ばいで推移しています。また、為替が円高気味に動いたこともあり、8月以降はやや下落気味の推移です。
しかし第4四半期以降に新規リリースタイトルの効果が出てくれば株価は上向きとなる可能性があり、注目しておいても良いと思います。

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