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日本電気硝子(5214):M&Aなどの事業転換が評価されるガラスメーカー

日本電気硝子(5214)市場平均予想(単位:百万円)

tomatsu170731

企業概要

 フラットパネルディスプレイ用ガラスの大手で、特に液晶用ガラス基板に強みを持っているガラスメーカーです。創業から特殊ガラスに特化した事業路線を歩み、ブラウン管用ガラスで急成長。2000年代に入ると事業転換によって、液晶用ガラスで事業を拡大し、現在では世界第2位となる20%のシェアを誇るまでになりました。そしてまた、液晶用ガラスに依存する事業構造からバランスのよい収益構造にすべく取り組んでいます。事業構造の中ではM&Aやアライアンスを含めた戦略も積極的に行われており、事業基盤そのものが大きくなっています。特にガラスファイバー事業の買収は将来の業績アップに貢献すると見て注目すべきだと思われます。

注目ポイント

 ガラスファイバーは、軽量化に欠かすことのできない樹脂部品の高機能化に貢献する注目の部材として世界中で需要が拡大しています。特に自動車分野では、燃費向上に不可欠となっている樹脂部品において需要がかなり高まっています。

 このように、液晶ディスプレイ用ガラスを主軸とする事業構造から、ガラスファイバーを成長ドライバーとする事業構造への転換が進められているのですが、これが高く評価されており、株価上昇のカタリストとなっています。株価指標はPER23倍程度、PBR0.77倍、利回り2.04%と、割安感があり、まだ上昇の余地があると思われます。

【PROFILE】戸松信博(とまつ・のぶひろ)1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。著書に『日本人が知らなかった海外投資 米国株』他著書多数。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。

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