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住まい・不動産

元は別荘地の東京・荻窪 今でも住環境に死角なし?

駅前は賑やかだが、少し離れれば閑静な住宅街が広がる荻窪

駅前は賑やかだが、少し離れれば閑静な住宅街が広がる荻窪

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるもの。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は、SUUMOが行った「住みたい街ランキング 2017」で24位にランクインした「荻窪」(東京都杉並区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 首都圏でもとりわけ沿線のカラーが強いのがJR中央線。中野、高円寺、吉祥寺、国分寺など、個性的な街が多く、“中央線文化”という単語もあるほどですが、荻窪はそれらの街とは一線を画します。今でこそ信じられませんが、大正から昭和にかけて荻窪は別荘地として栄え、政治家や文人墨客が別荘を建立。その後、落ち着いた住宅地として人気の場所となりました。駅周辺を散歩すると、“お屋敷”という表現がぴったりのお宅が今でもたくさん残っています。

 そんな歴史と文化の薫る街・荻窪は、現在でも住むには最高の街だと思います。交通面ではJR中央線と総武線、東京メトロの丸ノ内線が通っており、とりわけ丸ノ内線は始発なので、座って通勤することが可能。不通時に代替路線があるのはありがたいものです。道路状況も良好で、駅周辺には青梅街道と環八が通っているため、東西南北への車移動も便利。北口と南口の双方から多方面にバス路線が延びています。

 古くからの住宅地だけあって、買い物面も申し分ありません。駅ビルにはルミネ、北口には地元民が愛する商業ビル「タウンセブン」があり、西友は24時間営業。駅周辺には商店街が多数存在し、個人商店も元気です。「教会通り商店街」「荻窪銀座」といったネーミングからは、どことなく昭和の香りが漂います。

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