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外資系エリート社員 金遣い荒い「キリギリス」タイプが多い

一言でお金持ちといっても様々なタイプの人がいる。たとえば、サラリーマンでありながら高収入を得ているお金持ちの場合はどうか。彼らが普段何を考え、どんな行動をしているのか、これまで多くの資産家たちの家計相談を受けてきた「家計の見直し相談センター」の藤川太氏が、実例をもとに紹介する。

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一般的に最もお金持ちと見られがちなのが、外資系の金融機関やコンサルタント会社などに勤める、いわゆるエリートサラリーマンといえるでしょう。

なかには年収数億円に上るような外資系金融機関のファンドマネージャーなどもいますが、高給取りとはいえ、年収1000万~5000万円という人がほとんどです。

それだけ稼いでいれば相当な資産が築けそうなものですが、実際には金遣いが荒い“キリギリス”タイプが少なくありません。高級スーツに高級時計で身を固め、フェラーリやポルシェといった高級外車を乗り回す。自宅も誰もが羨むような高級マンションだったりします。

とにかくブランド志向が強いため、子どもの教育にもお金をかける。有名私大の付属小学校のお受験はもちろん、語学力をつけるためにインターナショナルスクールや留学も当然と考えています。そういう意味では芸能人に近いイメージかもしれません。

ただし、立場は不安定です。高収入の裏返しで、外資系企業というのはいつクビになってもおかしくない。そのため、収入がある時に使ってしまおうという“キリギリス”タイプがどうしても多いのです。

その一方で、堅実な“アリ”タイプの高収入サラリーマンも少数派ながら存在します。

外資系金融機関に勤めるAさんのケースです。Aさんは億近い年収を得ながらも「周りからお金持ちと見られたくない」という気持ちが強く、ごく普通のマンションに住み、車も国産車。子どもを公立校に通わせるなど、普通の暮らしを心がけています。

親の年収も知らずに育ってきた子どもはむしろ普通以下の感覚を持っているようで、先日、Aさんがグアム旅行を計画したところ、「お父さん、そんな贅沢して大丈夫?」と心配されたほどです。

まるで童話のような、アリとキリギリス。最後にどちらが勝つかはいうまでもないでしょう。

※マネーポスト2014年秋号

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