住まい・不動産

小田急線の急成長タウン「海老名」は本厚木を超えるか?

本厚木と激しい覇権争いを続ける海老名の将来性は?

 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は、SUUMOが行った「住みたい街ランキング 2017」で32位にランクインした「海老名」(神奈川県海老名市)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 都内在住者にとって海老名と言えば、東名高速道路の海老名サービスエリア。同SAはお土産や飲食店の充実度が素晴らしく、日本一の売上高を誇りますが、都心在住の人間にとっては、「渋滞にハマって一旦休憩する場所」といった認識であり、「住みたい街」と言われてもピンと来ないかもしれません。しかし今や海老名は、常に人気の高い小田急沿線でも注目の街です。

 最大の強みは商業施設の充実ぶりです。駅前には「ビナウォーク (ViNAWALK)」と「ららぽーと海老名」という2つの大型ショッピングモールがあり、イオン、ショッパーズプラザ海老名、TOHOシネマズ、ヤマダ電機などが駅周辺に林立。休日ともなれば、近隣からショッピングに訪れた人で、街は大変賑わっています。

 交通面もなかなか充実しています。小田急線、相鉄線。JR相模線の3線が通っており、都心部、横浜方面、湘南方面のいずれへも1本でアクセスが可能。ただし相模線は日中は1時間に3本しか走っておらず、都心のダイヤに慣れた人には、ちょっとしたカルチャーショックでしょう。

 道路状況に目を向けると、こちらは微妙です。海老名SAは有名ですが、東名高速道路の出入り口はなく、高速道路の「海老名」は、首都圏中央連絡自動車道の出入り口。大動脈は国道246号線ですが、こちらもかなりの渋滞スポットです。住宅地が広がる駅南東部は基本的に丘陵地帯なので、自動車は欲しいところですが、山と坂、田んぼ、畑などで道も入り組んでいるうえ、トラックも大変多く、運転でストレスを感じることは多くなりそうです。

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