マネーポストWEB「マネーポスト」公式サイト

「マネーポスト」2016年新春号 注目記事

米X’mas商戦の活況が世界経済へ波及か 中国経済も持ち直し

2015年12月16日 7:00

米国の利上げを控えて、グローバルマネーの流れはどうなっているのか。海外投資のカリスマとして知られるグローバルリンクアドバイザーズ代表・戸松信博氏が、世界経済の動向が今の日本株にどう影響していくかを解説する。

* * *
今、世界経済の動向のカギを握っているのは米ドルである。2015年8月下旬の世界同時株安は人民元の切り下げが契機となったが、その背景にあったのはドル高だった。

人民元は事実上、米ドルに連動するドルペッグ制となっており、ドルの主要貿易相手国に対する総合的な強さを示すドル・インデックスを見ると、それまでの1年で20%ほど上昇。このドル高に伴う人民元高となっていたため、景気悪化懸念が高まる中国は通貨切り下げに踏み切らざるを得なかったのだ。
RMBchart8月頃からFRB(連邦準備制度理事会)のイエレン議長が「遅すぎる利上げはリスク」と発言していたこともあり、人民元切り下げによって改めて米ドルの利上げリスクが認識され、投資家は投資スタンスの変更を余儀なくされて、世界的な株価暴落が発生したのだ。

しかしその後、ECB(欧州中央銀行)が12月の追加金融緩和を示唆すると、雰囲気は一変。株価は回復基調となった。

また、米国の景気動向を占う10月の雇用統計は市場予想の18万5000人増をはるかに上回る27万1000人増となり、失業率は7年半ぶりの5.0%まで低下。翌11月の雇用統計も市場予想20万人を上回る21万1000人増で着地したため、12月の米利上げの可能性は再び高まったといえる。

株式市場にとって一番よいパターンは、ECBや日銀の追加緩和への期待で株価が上昇している局面で米国の利上げが行なわれ、日欧の緩和が継続するなかで、実際に日欧の景気が回復していくケースだ。そうなれば、2016年は一段違う新ステージの株価水準になるだろう。

そしてそうなる可能性は高いと考える。米国の不動産価格はリーマン・ショック前の水準を上回るほど好調であり、株価も堅調なため米国の消費マインドが落ち込むことは考えにくい。クリスマス商戦は活況が予想され、その恩恵が世界各国に波及するからだ。

◆日米の金融政策の違いが円安を後押しする

世界経済にとって最大の不安要因だった中国経済も悲観材料ばかりではなくなり、ここにきて持ち直す兆しも見えつつある。

不動産の着工面積は9月に大幅増となり、これは金融緩和や2軒目の住宅購入での頭金規制を6~7割から4割に引き下げたテコ入れ策が奏功したもの。さらに9月末には1軒目の住宅購入での頭金規制を30%から25%に引き下げており、この動きは加速するだろう。自動車販売も9月から大きく反発。こちらも10月初めから小型車の自動車取得税率を半分にするテコ入れ策が発表済みで、さらなる加速が期待される。

相次ぐ景気刺激策を受けて、すでに政策期待から香港株が底打ちを見せるなど株価も回復基調にある。

日本に目を向けると、米国が金融引き締めに動く一方、引き続き金融緩和を進めており、日米の金融政策の方向性の違いは明確になっている。基本的にはドル高円安基調であることに変わりはない。

そうなると米利上げが現実のものとなることで、2016年前半には1ドル=130円台まで円安が進むことも予想される。日欧の金融相場が継続するなか、円安の相乗効果が加わることは輸出企業の多い日本株を押し上げる要因となり、日経平均株価も2万円を超えた水準で推移する展開が予想されるだろう。

※マネーポスト2016年新春号

「マネーポストFX」の注目記事

半年の最大損失が約6万円なのに、取引全自動で稼ぎは50万円以上のFX
取引全自動のFXシストレ 5万円元手に1か月で8万円稼いだ実力
忙しくてもFX自動売買で1000万円儲けたトレーダー
40代投資家 「守り」を意識した売買で5000万円突破
相場観ゼロでもFXで1000万円稼ぐ方法とは
  • 約1年で140万円の儲け 暴れ馬ポンドで稼いだFXシストレ
  • 年間利回り10%以上も可能 海外銘柄で配当投資を始める方法
  • 2017年夏号(6月1日発売号)

    大特集は〈ただならぬ大化け株 総力発掘50〉。藤野英人氏が見出した「次世代テーマ株」や、戸松信博氏、藤井英敏氏らが注目する爆騰期待の個別株をランキング形式で紹介。橘玲氏、森永卓郎氏らによる連載も充実。定価620円。お早めにお求めください。

    当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

     日頃、雑誌『マネーポスト』をご愛読いただきまして誠にありがとうございます。このたび、『マネーポスト』は2017年夏号(2017年6月1日発売号)をもって、当サイトに完全移行・統合することとなりました。
     これまでのご愛顧に心から感謝いたしますとともに、「マネーポストWEB」も同様にお引き立ていただければ幸いです。

    2017年夏号(6月1日発売号)

    大特集は〈ただならぬ大化け株 総力発掘50〉。藤野英人氏が見出した「次世代テーマ株」や、戸松信博氏、藤井英敏氏らが注目する爆騰期待の個別株をランキング形式で紹介。橘玲氏、森永卓郎氏らによる連載も充実。定価620円。お早めにお求めください。

    当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

    小学館雑誌定期購読小学館のプライバシーステートメント問い合わせ広告掲載について

    © Shogakukan Inc. 2017 . All rights reserved. No reproduction or republication without written permission. 掲載の記事・写真・イラスト等のすべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。