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医療被ばくの心配がない「心臓MRI」、狭心症・心筋梗塞の発見も

東京国際クリニック院長の高橋通医師

 体内の状態を白黒画像として出力できるMRI検査は日々進歩しているが、いまではがんをはじめ、狭心症や心筋梗塞の発見にも役立っている。

「私は70代の両親に心臓MRI検査を受けてもらっています」

 そう語るのは東京国際クリニック院長の高橋通医師だ。心臓MRIは、胸に電極をつけて心臓の周期に合わせて撮影を行なうMRI検査だ。費用は4万3200円(※東京国際クリニックの場合)で、動いている心臓を動画で撮影できる。

「普通の心電図やレントゲンでは心臓の血管の状態までは把握できません。心臓MRIなら心臓の血管の狭くなっている部分まで目視でき、冠動脈の状態や血液の動きまで細かく観察できます」(高橋医師)

 幸いにも高橋医師の両親の心臓に異常は見られなかったが、循環器の専門医が検査を勧めるには、それだけの理由がある。

「受診者は30分ほど横になって動かないようにしているだけ。心臓CTで用いる造影剤のアレルギーや医療被ばくの心配がありません。症状がないが予防として心臓の検査をしたい人には最適です」(同前)

 心臓MRIを用いた検査では、狭心症の発見率が高いという。

「仮に心臓MRIで狭心症が見つかったら、ステントを使った本格的な治療に移行します。心臓MRIで異常を早期発見できれば、予後は劇的に良くなります」(同前)

※週刊ポスト2018年4月6日号

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