家計

高齢者が絶対借りてはならないカネ カードローンやキャッシングなど

高齢者にとって10%台の金利の借金は老後破産への道(イメージ)

 高齢者はお金を借りられない――多くの人がそう誤解している。しかし、状況は大きく変わってきた。夫婦で月額約22万円の年金を85歳まで受給すると総額は5280万円だが、100歳まで35年受給すると9240万円になる。実は人生100年時代は「生涯年金収入1億円」の時代になるのだ。

 高齢者がうまく借金を使いながら豊かな老後を送れる時代になってきたが、一方で絶対借りてはならないローンはある。ファイナンシャルプランナーの廣木智代氏が語る。

「カードローンやキャッシング、多目的ローンなどは高齢者が比較的簡単な手続きでお金を借りることができるが、金利が2桁と非常に高い。

『生活費の足しに』と20万円キャッシングしても、高齢者にとっては年金1か月分だからすぐには返済できない。そのうちに利払いが40万、50万円と増えていく。借りた額の2倍や3倍の利子を支払っていたというケースは珍しくありません。10%台の金利の借金は老後破産の道で、高齢者は手を出すべきではありません」

 そんな自転車操業に陥らないためには、借金戦術と同時に、「1億円」の年金で老後資金を増やす戦略も欠かせない。

※週刊ポスト2018年7月20・27日号

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