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相続で損しない方法 土地評価を見直せば相続税は安くなる

土地評価が下がる可能性があるのはこんな土地

土地評価が下がる可能性があるのはこんな土地

 財産が世代を超えて受け継がれる時、課される相続税はできれば抑えたい。そのためのポイントのひとつが、土地評価を見直して相続税を安くする方法だ。『相続税は過払いが8割』の著者で、税理士法人アレース代表の保手浜洋介さんが話す。

「相続の際、亡くなった人の住民票の除票や相続人の戸籍謄本、登記簿謄本など、用意する書類が多岐にわたるため、税理士に“丸投げ”する人が多い。しかし、実は多くの税理士は、税務には精通していても相続に関する財産評価は専門外です。そのため、間違った財産評価を行い、本来納めなくてよい税金を払っているケースが多発しています。相続税を納付済みのかたの相談を受けていると、そのうち、実に8割の人が相続税を『過払い』しているのです」

 どうしたら過払いを防げるのか。保手浜さんが続ける。

「過払いの原因の多くは、土地の価格を“過大評価”してしまうことにあります。土地の評価額は、国が定めた『路線価』に面積を乗じて算定されます。ただ、それはあくまで基本であって、土地の特性によって評価額は大幅に下がることもある。たとえば、形がいびつだったら、きれいな四角形の土地よりも価格が下がるため、土地の評価も下げられます。『使いづらい土地』と認識されれば、最大40%も評価額が下がる可能性があります」

 土地の評価が下がるケースは他にもある。

「近くにお墓があったり、線路が通っていて電車が通るたびに騒音があるような土地は、当然そうした問題がない土地と比べると、10%ほど土地の評価額は下がります。また、その土地が面している道路の幅が狭い場合、将来建て替えなどをする際に、その道路の中心線から2mの線までの部分を道路用地として提供しなければならないケースがあります。そのような部分については70%評価を落とすことができます」(保手浜さん)

※女性セブン2018年11月29日・12月6日号

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